INTERVIEW


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成瀬Naruse

授業中でもこっそりおしゃべりしちゃう隣の席の小悪魔アイドル。IRIAMデビューは2022年4月。こだわりのLive2Dには絶対の自信あり。雑談を中心に歌や企画などで盛り上がる枠は基本夜の配信が多い。

いままでただのクラスメートだった関係が、席替えをきっかけに急展開する。実際「隣の席」になることで親友になれる確率が7パーセント上昇するという研究発表があったけれど、そんなデータの平均値を一気に押し上げかねないのが「成瀬の隣」だろう。

自らをあざと可愛いと公言する彼女は、実は誰よりも冷静に教室を見渡し、不安げな表情の子を見つけては隣に座り、相手がいま望む最高のほほえみを向けてその心を溶かしていく。
それじゃどうしたって恋してしまうよね?

でも成瀬さん、授業中のおしゃべりは控えてくださいね!

立ち絵がくれたケジメ

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―配信を始められたのはいつ頃、どのようなきっかけだったのでしょう?

高校生のころに別のボイスアプリで配信をしていました。配信といってもコラボ配信とかみんなでゲームをするとか、グループ通話に近かったです。
始めたきっかけは、自分のことを知らない誰かと自由におしゃべりをしてみたかったからです。いろんな人と話せてすごく楽しかったですね。

でもサービスが終了しちゃって、ほかのプラットフォームを探してたときにいまの事務所からお誘いがあって、IRIAMと出会ったんです。

配信は自分が楽しむために始めたものだけど、同じ配信アプリでもIRIAMでは自分の立ち絵があって、ライバーとして活動するんだ。自分に会いに来てくれるリスナーさんがいるんだからしゃんとしなきゃって思いました。

ちやほやされたい!

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―キャラや立ち絵にもこだわられたのでしょうね。

まず自分の声は何色なんだろうってことから始めました。イメージカラーって大事じゃないですか。だから自分だけで考えるんじゃなく、友だちにも客観的な意見を聞いて。それで紫かなって。

キャラは絶対アイドル! 成瀬は「末っ子気質」なので、自分をいちばん可愛がってほしいし、とにかくちやほやされたくて(笑)。だったらアイドルしかないでしょ!って思ったんです。
けどほかとは差別化したいから、ちょっと小悪魔的で、授業中でもこっそりおしゃべりしちゃう「隣の席」の可愛い女の子。自分にも、みんなにとっても身近で共感してもらえる小悪魔系アイドル「成瀬」が生まれました。

デビューに向けてはめちゃくちゃ枠回りしましたね。ここまでやれば大丈夫だって確信が持てるまで、先輩方の枠にお邪魔して、がんばってコメントして。おかげさまで初配信は想像以上の方に来ていただけたんですけど、途中コメマラしちゃったことは反省点でした。

1位をめざせるライバー

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―順調な滑りだしだったのですね。

それでいうと成瀬は2日目が本当の意味でのスタートだと思ってて。初配信に来てくれた人がどれだけ成瀬のことを良いと思って残ってくれるかが大事だなって。だからコメマラしても待ってる間に離れちゃう人を少しでも減らしたくて、みんなに向けて声をかけたり、初見挨拶やコールの練習をしたりしました。

続けて来てくれた人がいたときは嬉しかったし、「自分にリスナーがつく」という経験が初めてで、まるで芸能人になったような気分でした(笑)。

あと先輩方が「成瀬なら絶対トップバナーチャレンジ1位いけるよ」って言ってくれたのも大きかったですね。それまでの人生で1位をとったことも、めざしたこともないくらいだったので。でもめざしていいならダメもとでもがんばってみたい。どうせやるなら勝ちたい! って、今度は成瀬の「負けず嫌い」に火が付いちゃって。勇気を出して「1位をとりたい!」って声にしたし、みんなに本気が伝わるようにずっと言い続けました。

言葉だけじゃなく企画も練ったし、本番1週間前にはリスナーさんたちと先輩のラスランも見学して。圧倒されながらも勉強させてもらって、みんなで繰り返しラスランの練習をしながら準備しました。

洗礼の大波

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―その成果が出たわけですね?

もちろん簡単ではなかったし、本当に長くて大変な7日間だったけれど、リスナーさんひとりひとりの応援が成瀬に奇跡の1位をくれました。その初めての1位は、もっと自分に自信を持っていいんだよっていう大きな拠り所にもなってくれて、これからもがんばって上をめざそうって覚悟が決まったんです。

でもやっぱりトップバナーチャレンジの洗礼はあって。いっぱい来てくれた分一気に人が減っちゃう喪失感とか、ラスランの熱量が急激に冷めてく感じとか、日常に戻ったときの落差がすごくて。イベントで燃え尽きて休んだりやめたりする人が続出するといわれる「バナイベあるある」ってこれかーなんて思ったんですけど、逆に「そんな噂に負けてたまるか!」って燃えてきちゃって(笑)。成瀬、負けず嫌いのうえに「逆張り」なんですよね。

それで楽しい刺激があればリスナーさんも早く復活できるんじゃないかと思って、まだみんな疲れてるのに翌月のイベントもガチで走っちゃって。完全に逆効果で行き詰まってしまって、さすがにこのままじゃいけない。いまはとにかく充電しなきゃと思って、1カ月近く休止しました。

変化を楽しむ

―充電されて、何か変化はありました?

いまだったら怖くてそんな長い間お休みできないですけど、当時は休んで正解だったなって。リスナーさんたちとファンサーバーで毎日話すことで自分の気持ちを伝えられたし、どうしたいか意見を聞いたり相談したりしながら今後のやり方を決めて、徐々に復帰していったんです。

それでも自分が思い描くような配信スタイルが決まったのはずっと後のことなんですけどね。イベントに限らず波は常にあるし、リスナーさんもころころ変わっていくものだから。
でもそれは決して悪いことじゃないと思っていて、状況が変われば新しい環境に合わせて、そのとき一緒にいてくれるリスナーさんたちに望まれる配信をすればいいだけ。

大前提として自分が楽しいって思えれば何でも続けられるから、今度はどんな枠になるんだろうってむしろ変化を楽しむことにしてるんです。もちろんリスナーさんが離れちゃうのは寂しいし、できるだけ一緒にいてもらえるようめっちゃがんばりますけどね(笑)。

自分のことで言うと、大きく変わったのはLive2Dができたときですね。成瀬がめちゃくちゃ可愛くなって、これであざとく可愛い子ぶっても誰にも笑われないって思えたんです。キャラとの一体感が増したというか、安心して思うまま成瀬として生きられるようになりました。
さらに進化した最新のLive2Dは超絶にこだわってて、自分でもびっくりするくらいあざと可愛さ全開なので、絶対会いに来てほしいです!

可愛いの優先度

―それは意外でした。失礼ながら、生まれ持ってのキャラなのかと(笑)

末っ子気質としてそれに近いものはあるんですけど、最初は可愛いことをするのに抵抗や恥ずかしさがあったんです。だから当時は可愛いという褒め言葉よりおもしろいって言ってもらえるほうが自分を認めてもらえてる気がして嬉しかったんですよね。

でも姿にも絶対の自信を持てるようになってからは「可愛くて、おもしろい」って言われるほうが嬉しい。もっと言うと、いまは「可愛くて、おもしろくて、かっこいい!」って思ってもらえるようになりたいです(笑)。

IRIAMでも3年が経つので、事務所の後輩もびっくりするくらい増えて、たまに枠に遊びに行くと「実はずっと見てました」とか言ってもらえるようになって。気を遣ってくれてるんだとしても嬉しいなって。上の人に甘えたり可愛がられたりが基本の末っ子だけど、たまに下から持ち上げてもらえるのもいいなって、ほんとじこちゅーですよね(笑)。

さらに言うと、自分よりちやほやされてる後輩とか見ちゃうと嫉妬しちゃうし、自分より強いライバーさんのラスランとか見ると自分と比較して不安になったり凹んだりして。自分でもよくないなと思うし、周りとあまり絡まないほうが相手にも迷惑をかけずに済むのかなって、絡みたくてうずうずしてもじっと我慢しちゃいますね。

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<隣>でお願いします!

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―またまた意外なお話ばかりですが、末っ子の特権なのかどのエピソードも可愛らしく映りますね(笑)。
ちなみに「絡み」でいうと、リスナーさんとの距離感についてはいかがですか?

最初のころは前のアプリの名残で友だちの延長みたいな、近い距離で向かい合って何でも相談しちゃう感じだったんですけど、いつしか肩を組んで進む同志に変化していきました。イベントで勝てたとき、「おめでとう!」じゃなくて「やったね!」って一緒に喜んでくれる感じ。そういう意味でも成瀬の「隣」なんですよね。

成瀬と一緒に前を向いて、大きな応援で成瀬を押し上げてくれて、いろんな新しい経験をさせてくれる存在。成瀬を一途に強く愛してくれる、成瀬の大切な尊いヲタクたちだから、ヲタ瀬って呼んでます。

そんなヲタ瀬たちのすごさとありがたさを実感したのが、去年の10月。成瀬のバースデー月なんですけど、その月の応援ポイント数で表彰される「MONTHLY IRIAM AWARD」でなんと1位をいただけたんです! イベントの1位だけでも奇跡なのに、マンスリーで1位なんて夢ですよね。かなえてくれたヲタ瀬たちに改めてこの場で感謝したいです。

―最後に、今後の目標とライバーデビューをめざす方々へのメッセージをお願いします。

出たいイベントとか細かな目標はいっぱいあるんですけど、まずは自分を認められるようになること。ヲタ瀬が起こしてくれた奇跡に恥じない実力を備えたいし、そのためにも上を見続けて、いろんな波を越えながら成長していきたいです。

同時に、ヲタ瀬たちにも個々で目標を持ってほしいなって。成瀬に合わせるんじゃなく、自分の推し活目標を立てて思うように楽しんでほしいし、成瀬をもっと新しい世界に引っ張っていってほしいなって思います!

メッセージは......ほかのライバーさんたちみたいにかっこいいことは言えないんですけど、成瀬は学生時代から配信を始めて、いろんな人と出会えました。バーチャルだからこそ、大人の方や普段会えないような人と気軽におしゃべりできて、知らないことをたくさん教わって、社会に出る前に楽しく予習ができた感じです。
どんな方にもきっと、配信を通して新しい出会いや発見があると思うので、楽しみにしててください。

配信活動を始めた人には、やり方もがんばり方も人それぞれでいいってこと。自分に合うスタイルで無理せず続けてほしい。きょうは無理だと思ったらお休みする。でもただダラけてても状況は変わらないから、自分の時間をおもいきり楽しんだり、髪を切るように衣装を変えてみたり、とにかく気分を変えてリフレッシュするとか。心とからだの健康に気をつけて活動を続けてほしいと思います。

それでもモヤモヤするときは、成瀬はいつでもあなたの隣に行く準備ができているので。元気がほしくなったら隣の席を空けて待っていてください。笑顔になれるまでおしゃべりしましょう!

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