INTERVIEW

IRIAM

ことりゆういkotori YOUI

「なぜ!なに?どーして?!」と、気になったことは好奇心旺盛かつストイックにとことん追求。IRIAMデビューは2020年8月。密度の濃い雑談や得意の歌で周囲を魅了し、リスナーとのコミュニティを深化。イベントにも多数参加しては入賞を果たす、大人気ライバー。

好奇心旺盛。彼女を表すその言葉の背景には、ただ知るだけにとどまらず、知りえたことからどん欲に学ぼうとする姿がある。そして確実にインプットすると、自身の掲げるミッション=illuminaryへと昇華し、最大限のアウトプットにつなげていく。
きらぼしのごとく輝くIRIAMの人気ライバーたちのなかでも、ことりゆういの魅力はひときわ異彩を放つ。夜のむこう側でストイックに努力を重ね、理想のライバー像を探求し続ける彼女に思いをはせながら、今宵も星空を見上げてみようか。

温かい手の中でようやく
飛べない小鳥が羽を広げた。

―それではさっそくことりゆういさんに、「なぜ!なに?どーして?!」と好奇心旺盛にインタビューさせていただきます。まずは配信活動を始めたきっかけについて教えてください。

そもそも私、リアルで歌の活動をしていたんです。けどなかなかファンも増えず、鳴かず飛ばずの時期が続いていました。

IRIAMではないのですが、配信活動自体を始めたのは2020年の2月です。そのとき通っていたボイトレ教室からの提案でした。単純にライバーで開花すると思ったわけではないけれど、せめて活動費くらいは稼ぎたかったし、気持ちを切り替えられればと思って始めました。

最初は配信ノルマをこなすのに手一杯で、リコーダーを吹いたり、お酒を飲んだりして、何とか時間をつぶしたものです(笑)

―いまのことりゆういさんからはまるで想像がつかないですね。歌われてはいなかったのですか?

歌おうとも思わなかったし、その頃は周りから上手だと褒めてもらっても嘘っぽく聞こえてしまうくらい、心が完全に折れちゃってて。歌にも自分にも、まるで自信が持てなかったんです。

それが変化したのは、配信でふと自分の話をした時。どうせ理解されないと思っていたことをリスナーさんたちが真剣に聞いて、「おもしろいよ」「もっと話して」って言ってくれた。自分のままで大丈夫なんだ、認めてもらえるんだって、救われたんです。

その後も、話題の一つとして挙げた現代詩について、配信後にリスナーさんがすぐにネット検索して、気に入った詩を共有してくれたことがあって。もともと現代詩が好きだったとかではなく、配信を通じて詩に興味を持って、調べてくれた。ほんと驚きでしたね。ライブという枠を超えて、ひとりの人の行動に影響したり、心境に変化をもたらしたりすることができるんだって、めちゃくちゃ感動しました。

歌えるようになったのも、リスナーさんがオリジナル曲を作ってくれたから。歌ってほしいという言葉も素直に信じられたんです。いつの間にか歌うことにも抵抗がなくなってました。

気付けば配信を楽しんでる自分がいて、毎日があっという間でした。リスナーさんたちとも、これから一緒に上をめざそう!って一体感が生まれてました。

そんな矢先、使っていた配信アプリのサービス終了が決まっちゃって。ライバー活動を続けていくために選んだのがIRIAM。イベントの熱量が高くて本気で取り組めそうだと感じたし、入退室が見えてリスナーの動きがわかるとか、一人ひとりとつながりやすい設計だったので、じっくり対話する自分の配信スタイルに合っていたことがいちばんの決め手でした。

勝つための工夫、
楽しませる工夫

―ほんの数カ月の間にドラマが盛りだくさんでしたね。でもその分、IRIAMでのデビューは順調だったのではないですか?

そうでもないです。初配信はラジオ配信でしたし(笑)。

立ち絵をどうしてもサ終した配信アプリのイラストデザインを手がけられていたニノモトニノ先生にお願いしたくて。みんなとの大切な場所だったし、そこでの体験で得られたものをきちんと引き継いでステップアップしていきたいって思ったんです。

あと、記憶といえば初日の配信終了後、クラッカーに祝福されるUIが出てきたとき、「IRIAMが歓迎してくれてる!」って、ものすごくうれしかったのを覚えてます。がんばれって背中を押してもらえた気がしたんです。

―こちらもうれしいかぎりです。ぜひUIデザイナーに伝えたいと思います。
その後、特に取り組んだことはありますか?

初戦のバナイベで勝つために、できることはやり尽くしました。最適なタイミングで初配信をするとか、自分がデザイナーなのもあってサムネイルが目に留まるよう工夫するとか。

ほかのライバーさんたちの枠を見に行って、いろんな配信のやり方も勉強しました。たくさんの刺激を受けながら、自分の配信スタイルを見直してみたんです。それまでは自分の話を聞いてもらえるのがうれしくて、まじめな雑談に終始しがちだったのを「自分の配信スタイルはこう!」とかこだわりすぎずに、誰もが楽しめるような場所を作ろうって。SEも、歌も、企画も、いろいろチャレンジしてみようって、一気に視野が広がりました。

勝つことよりもファンとの共感
求める理想像が見えた!

―そんな陰の努力もあって見事トップバナーチャレンジ1位! その後も続々入賞され、あっという間に大人気ライバーに。いまや貫禄さえ感じられます(笑)。

とんでもないです~!(笑) 実際のところはトップバナーチャレンジで燃え尽きたというか、次にめざすべき方向を完全に見失ってました。それ以上に熱くなれるドラマを描かなきゃという焦りに反して、人は離れていくし、思ったようにギフトにつながらない。ほかのライバーさんと勝手に比較して落ち込むことも多かったです。

それでリスナーに求められるがまま、本心では望んでいない話題や企画でも〝ファンサービス〟だと信じて配信していた時期もありました。それくらい当時は必死だったんです。
でもどこか違うなって思ってたし、心から応援してもらうにはみんなが共感できる、正しい自分でありたい。ただリスナーの要求をのむだけが正解じゃないって気付いてからはまず自分の気持ちと向き合って、言葉や行動を選ぶようになりました。

あと転機となったのは、Live2Dのお披露目を兼ねたコンプティーク企画。いつも以上に熱が入ったし、これまでの集大成にするんだという気持ちで挑みました。結果、見たことないってくらいたくさんのギフトももらえて、最後まで理想を曲げずに走り抜きました。それでも、勝てなくて。一緒に戦ったリスナーも疲弊して、離脱してしまった人もいたことで、勝つことがすべてじゃないって気付かされたんです。自分の理想の配信をして、リスナーも無理なく応援できたうえで1位を取りたいって思うようになりました。

みんなにも、もう無茶はせず、できる範囲内で応援してほしいと話しました。もちろん最後まで1位をめざして、やれることは全部やり尽くしましたけどね。結果は僅差で2位。めっちゃ悔しくて、激病みしました。でも、それでも、理想を曲げずに走り抜くことができたという納得感みたいなものはあって。やっぱり間違ってない、これが私の思い描くライバー像だって、覚悟が決まったんです。

そう言いながらいつもイベントに出てるって突っ込まれそうだけど、新参古参問わず、みんなで一緒に楽しめるギフト獲得イベントや、配信を超えて新たなつながりや絆が生まれるような企画を選んでのこと。二次的三次的な〝ギフト〟につながるようなイベントを選んでます。

「まだ 負けるのか」

―あの「ことりゆうい」にも苦悩や挫折があったのですね?

めちゃくちゃありますよ。「まだ負けるのかー」って、悔しすぎて眠れないこともあるし、しんどいと思う時だってあります。もちろん勝ちたいし、みんなにもそう伝えているけれど、簡単に叶うものじゃなくて。IRIAMにもどんどん新しい人が入ってきて、リスナーも入れ替わる。強敵も増える一方だし、危機感は常に抱いてます。

でも、たとえ負けたとしても、絶対次につながるっていうポジティブなエネルギーをみんなと共有したから続けてこられた。自分もスキルや魅力を常にアップデートするよう注力してきたし、それこそがトップライバーに求められる要素でもあるのなのかなって。同時に、そうした積み重ねを経て、自分が思い描く「強い」ライバーになりたいって思ってます。

本当のギフトは
枠を超えて築けたみんなとの絆

―そんな強い意志とともに駆け抜けた数々のイベントで、特に思い出に残っているものを教えてください。

いちばんといったらやっぱりファンブックづくりかな。デビュー1周年の集大成兼バースデーマンスリーイベント『#ことりゆうい感謝祭2021』を企画して、記念にファンブックを制作したんです。みんなに喜んでもらえるよう中身をあれこれ考えたり、デザイナー魂がさく裂して細かな文字フォントまで徹底的にこだわったり。みんなとも意見を出し合いながら、感謝の思いをぎゅっと詰め込みました。

もう、大満足の仕上がりで。完成後にはみんなと「一緒に読む会」を開催して、わいわい盛り上がりながら一年を振り返りました。

駅広告企画では、みんな現地まで出向いてポスターと2ショット写真を撮ってくれたり、集まったみんなで色紙に寄せ書きして送ってくれたり。ラブレターもたくさんもらいました。記憶に残るギフトだらけで数えきれません!

YOU & I

―リスナーさんとのステキな関係性がうかがえます。良いファンコミュニティを築くための秘訣を教えていただけますか。

大事にしてるのは、リスナーさん一人ひとりをよく知りたいと思う気持ちです。どういう人で何に興味を持ってる? いまどんな気分でいるんだろうって、とことん模索して、相手を思いやること。ちゃんと一人ひとりに感謝して、こちらも大事に思ってるってことも伝えるようにしてます。

配信でも自分がしたい話をするだけじゃなく、いま枠がどういう状況にあるかというのを俯瞰で見て、ちゃんと全員が楽しめてるか配慮することが大事。場が盛り上がらないのは話題がまずいのか、コメントしづらい空気なのか。内輪ノリになって初見の人を置いてけぼりにしてないかなって、常に客観的な視点で確認しながら、枠全体の舵取りをするよう心がけてます。

リスナーももはやプロなので、話が行き詰まりそうになると新たな話題を提供してくれたり、収拾がつかなくなってきたら大きなギフトを投げて場の空気を一変してくれたり、ほんとに頼もしい。「ゆうい」の語源である「YOU&I(あなたとわたし)」の結晶というか、リスナーと一緒にがんばってこそ輝けるのが「ことりゆうい」なんです。

入賞したオリソンイベントで制作している曲では、そんな自分の想いが詞に込められてます。いまがあるのは、みんながいてくれたから。歌もめっちゃ練習したので、たくさんの人に聞いてもらえるとうれしいです。

まだ見ぬ誰かを思いやり
あるべき自分の理想像を探索すれば
きっと出会える。

―最後に、ご自身がIRIAMでめざしていること。そしてこれからライバーになろうとしている方々にメッセージをいただけますか。

決して持ち上げるわけじゃなく私、IRIAMが大好きなんですよね。
理由の一つはその理念。「キャラになることで性別や立場や年齢などのバイアスを取り払い、元々秘めていた魅力や才能で自由に表現できる」っていうのにめっちゃ共感で。

自身もその体現者の一人でありたいと思っていますし、実際にIRIAMは「誰でも気軽にライバーになれる」というコンセプトどおりのサービスですよね。けれど2年間続けてきて、ライバーを続ける難しさも痛感してます。

がんばって配信しても見られない。ギフトやイベント入賞などの目標を達成できない。きっと自分には向いてないと判断して、結果、自己表現をあきらめてしまう。そうしてたくさんのライバーが挫折するのを見てきました。

もちろんどういうライバーになりたいかにもよるんですけど、最初から人気ライバーをめざす必要はありません。それに、決して嫌なことを我慢してまで人にやさしくしたり、媚びたりする必要はないけれど、リスナーを増やすのもギフトをもらうのにもそれぞれコツは必要で。何もしないで運良く自分の配信を求めてくれる人と出会える、なんて〝奇跡〟はなかなか期待できないんですよね。

人気ライバーになること、あり続けることはもっと大変。IRIAMでは知名度のある「ことりゆうい」でも、いまだ試行錯誤の連続です。できることはすべてやって、うまくいかなかった時には悔しがるだけじゃなくしっかり見直す。改善して次をめざす。そうした地道な探索の繰り返しです。

これから始める人にも同じように、自分のライブ配信のあるべき姿を模索して、まだ見ぬ誰かを思いやってほしい。探索と思いやりを繰り返し続けていれば、いつかきっと自分に共感してくれる人と必ず出会えるから。たった一人でも、仲間だと思える人に出会えるまでは、自分を信じて続けてほしいです。

―あなたにとっての「YOU&I」を見つけること、ですね。

です、です! それに、リスナーという立ち位置だって自己表現の一つだと思うんです。ライバーを応援するというのも自己表現だし、リスナーもライバーの活躍を通じて自己肯定のようなものが得られるんじゃないかって。

自己表現の正解は決して一つじゃないし、ライバーやリスナー、イラストレーターなどいろいろ試せるのもIRIAMの特徴だから。ぜひ〝好奇心旺盛に〟いろんなものを見て、たくさんの人に出会って、自分の新たな可能性を見つけておもいきり楽しんでください。

私自身もIRIAMでもっと活躍して、IRIAMの掲げる理念が本当だということを体現していきたいと思います。

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