INTERVIEW


砂羽こるねSunahane Korune

一児のママ。チョココルネとスポーツが大好きな、元気いっぱいのエルフ。IRIAMデビューは2022年3月。雑談といろんな企画で盛り上がる配信は平日の朝から夕方が中心。たまにちびこるも登場する。

「母は強し」といわれる。ママでなくても十分強いが、ママになり、子どもやリスナー、そしてすべてのママライバーを想って配信に向き合う彼女はより一層強くなった。

「子どもは親の背中を見て育つ」ともいわれる。彼女の愛息は母の背中のみならず、日々の配信で元気に、やさしさに満ちあふれたリスナーの愛に包まれて生き生きと輝く「砂羽こるね」の姿を見ながら、すくすくと育っていくことだろう。

ちびこるちゃん、ようこそIRIAMのセカイへ――

IRIAMでマタニティブルー解消!?

―配信を始めようと思われたきっかけは?

妊娠中であまり外出もできず、家でできることもそうはなくて時間を持て余していたのと、どうしてもメンタルが安定しなくて。誰かとお話がしたいなと思いながら何気なくネット検索をしていて、いまの所属事務所と出会ったのがきっかけです。

そこではじめてIRIAMのことを教えてもらって、配信がどんなものかはよくわからないものの、空き時間を生かせるし、いろんな方とコミュニケーションできることや顔出しをしなくていい手軽さが後押しになって、チャレンジしてみるかと。

あと、仕事でスポーツインストラクターをやっているので、ライバー活動を通してトーク力を高めたいという考えもありました。
妊娠や産休で仕事にブランクが生じても、その間IRIAMで活動することでコミュニケーション能力を劣化させない。むしろ高める練習になればと思ったし、実際にものすごく鍛えられました。

というのも、IRIAMって「おはよう」のあいさつが終わるとそこからは完全にフリートークなんですよね。リスナーさまによって話題がいろんな方向に発展するし、インストラクターと違って、配信は向き合う相手の目や表情が見えないから少しとまどいもあって。
それに、こちらは声や表情で伝えられるけれど、お相手からはテキストで返ってきてと、コミュニケーションで配慮すべきポイントがまるで違うんですよね。だいじょうぶかな、自分にできるかなって、最初はめちゃくちゃ緊張してました。

そこにチョココルネがあったから

―配信に向けてはどのような準備をされました?

もう二年も前のことなので少し記憶があいまいではあるのですが、まずは登録にあたって名前を決めたような気がします。何か好きなものを名前に取り入れたいなって考え始めた矢先、目の前に見えたのがチョココルネだったんですよね(笑)。あ、これでいいじゃんって、即決でした。

立ち絵はIRIAMをいろいろ見ながら、キャラのカテゴリーというのか、人間かどうか、性別はどうする? みたいにひとつひとつ設定を選択しながら全体像を固めていって。次に、自分の好きなゲームや昔のアニメのキャラを参考にしながら、雰囲気とか髪形とかファッションとか、イラストレーターさんにリクエストを伝えながらすり合わせていって「砂羽こるね」をつくりあげていきました。

告知に関していうと、SNSの発信に苦手意識があるもので、とにかくできることからやろうと枠回りを始めました。フォロワーさんを集めるためというよりは、先輩ライバーさんたちの配信の仕方や枠の回し方を勉強させていただくみたいな感覚だったかと思います。

逆にいまは枠回りについて相談されることが多くなりました。けど言えることは「たくさんの人とつながりたいという思いや必死さゆえの焦りは重々理解できるけれど、いきなり自分の宣伝だけしてすぐに帰る人とかはさすがにみんな歓迎しづらいよね。応援してもらいたいと思うなら、まずは宣伝の前に、みんなと仲良くなりたい、みんなと一緒に配信を楽しみたいという気持ちや姿勢を大事にしてほしいな」ってことくらいなんです。
私自身も心がけるようにしていますし、おかげさまで初配信のときには先輩方や枠回りで仲良くなった皆さん、X(旧Twitter)で「いいね」やコメントをしてくれた人とかがたくさん来てくださいました。めちゃくちゃ嬉しかったですね。がんばって準備しておいてよかったと思いました。

まさかまさかの急展開

―初配信から休止宣言まであまり期間がなかったように思われますが、産休までの経緯について聞かせてもらえますか?

休止については前々から事務所と相談をしていて、時期的には4月のトップバナーチャレンジを区切りに、徐々にのんびり配信に切り替えていこう。リスナーさまやライバー仲間にはできる範囲で少しずつ伝えていって、8月からの産休に備えようという話をしていました。

それが、その後公開されたイベントスケジュールを見たら、5月末から白川郷の「背景フェスタ」、次週は「IRIAMトラベル 岐阜編」と、まさかの二週連続で地元関連のイベントが予定されてて。
岐阜のイベントってなかなかこの先ないだろうし、そこだけはがんばりたいって欲が出てきちゃって。事務所やリスナーの皆さまに相談して、からだ第一で無理はしないという約束のもと、両方参加させてもらったんです。

ありがたくも背景フェスタは1位、IRIAMトラベルはポスター掲載には届かなかったけれど3位と、皆さんからたくさんの応援をいただいて。やりきったという実感とともに、8月20日の出産予定に向けて「今度こそしっかり休むからね!」と休止告知したのが7月31日。
翌8月1日は知り合いのラストランを応援しに行って、最後まで見届けて、日付が変わって一息つこうとした瞬間、破水したんです。これまた「まさか!」って感じで、そこからはもうドタバタでしたね。

ママにやさしいセカイ

―それは「まさか」ですね! もしかしてお子さん、ラストランが終わるまで待っていてくれたのでしょうか(笑)。
それからお休みに入られて、次に復帰されたのは5カ月後くらいでしたっけ?

産休中も、少し落ち着いたころにはラジオ配信とか、不定期ですが配信はしていました。たとえ少しでもリスナーの皆さまとお話しできると楽しくて、一気にリフレッシュできるんですよね。

あと、リスナー活動にも救われました。何か子育てに迷ったり悩んだりしたらママライバーさんの枠に駆け込んで経験談を伺ったり、いろいろ相談させてもらったり。

リアルだとなかなかこうはいかないんですよね。時間帯とかタイミングとか、相手の都合を考えると連絡しづらかったり、つまらないことで面倒をかけたくないって気持ちもあったり。

でもIRIAMなら、これはリスナーとしてよりもライバー側のメリットのほうが大きいかもしれませんが、早朝でも深夜でも、ちびを寝かせてふと一服できるタイミングで気軽にやりとりができる。何なら24時間OKという、ママや子育て中の人にはとてもありがたいサービスなので、もっと広まればいいのにと思うし、子育てユーザーが増えれば配信環境や配信へのイメージもまた変わっていくのかなって勝手に期待しています(笑)。

本格的な復帰は2024年1月で、一年の節目だし、仕事始めでもありました。あと、IRIAMニューイヤーのギフトがどうしても見てみたくって(笑)。ちょっと本腰入れて復活するかなと。というか、配信も仕事も早く本格始動したくて、ずっとうずうずしていたんです。

ママライバーとしてのミライ

―妊娠中にコミュニケーションを楽しむとか、トーク力の担保といった当初の目的が「配信を楽しむ」へと変わったこと。また、そもそも出産を公表することに葛藤などはなかったのか、伺ってもよろしいですか?

ふと気づけば、IRIAMはただコミュニケーションを楽しむだけのツールではなくなっていて。リスナーの皆さまと一体になってイベントをがんばるとか、みんなと上をめざすとか、どこかスポーツにも通じるやりがいや応援の声に胸が熱くなる感覚とか。ライバーとして配信が楽しく、気づけばすっかり前のめりになって「やめたくない、もっともっと配信したい」という気持ちでいっぱいでした。

ただ始めたころはまだ周りにママさんライバーがいなくて、いまのキャラを好きでいてくださる方にリアルを感じさせる出産を公表するのはデメリットしかないように思えたし、復帰できるかどうかも不安で、正直かなり悩みました。

でも「これから先」の姿を想像したら、子どもの存在を隠して、子どもの声が入るのを気にしながらこそこそ配信するのは自分の性に合わないし、かえってストレスに感じそうだなって。であれば、たとえ公表することで縁が切れてしまう方がいたとしても決断を迷わない。たとえひとりでも待っていてくださるリスナーさまがいらっしゃるなら戻れるし、戻ってきたいなって。

結果、出産というか長めのお休みを経て、残念ながらお別れしてしまった方も少なくはないですが、おかげさまで復帰後に新しく出会えた方も多くて。ママライバーだと知って遊びに来てくださる方、子ども好きでちびこる......息子のことを枠では「ちびこる」と呼んでいるのですが、ちびこるの声を聴くのを楽しみに顔を出してくださる方とか。いまは公表してよかったと心から思っているし、皆さまのサポートが本当に心強いです。

リスタート

―出産前後で配信への向き合い方は変わりました? 合わせて配信の工夫やこだわりなどを教えてください。

向き合い方というか、気持ちはリスタートでした。復帰というよりは一から新たに始めるような心構えでしたし、産休中のリスナー活動が枠回りみたいな感覚でしたね。

あとは出たいイベントを選びながら、無理せず楽しむってことくらいでしょうか。
私、枠ではなかなかのいじられキャラで。普段のリアルな私からは想像がつかないけれど、砂羽こるねだからこそ素直に、安心して出せる部分というか、リスナーの皆さまが「砂羽こるね」というキャラを理解し、適度な距離感でいてくださるからこそ自然に出せる地の部分というか。その心地よさはありますね。

こだわりでいうと、ミニキャラでLive2Dというのはめずらしいかも。それきっかけで注目いただけるかもしれないという淡い期待はもちろんありましたが、実際にリスナーさま以外からもいいねとかコメントをいただけました。あと普通につくるより若干安いというメリットもあって(笑)。自分にとっては正解でしたね。

リベンジマッチ求む!

―いろんなイベントに参加されていますが、いちばん記憶に残る思い出というと?

「IRIAM×明治村 バーチャルアンバサダーになろう!」です。
これも地元イベントで、入賞特典も明治村公式アンバサダー就任にコラボグッズ制作、名古屋駅ポスター掲載と、とにかくものすごく豪華だったんですよね。

そのうえ誕生日も近くて、ちびこるも一歳の誕生日を迎えたばかりと、いろんな記念イベントが重なったタイミングでもあって、それはもう並々ならぬ想いで参加しました。全力で体を張って、ありとあらゆることをやりきりました。
何よりリスナーさまの「勝たせてやりたい」という熱量も高くて、実際かつてないくらいの応援や驚くようなポイントをいただけたんです。

それでも入賞はできなくて、本当に悔しくて、初めてイベント終了後に大泣きしました。トラウマになりそう、いや、なってますね(笑)。だからこそ絶対にリベンジしたい。次回開催時には、リスナーさまと楽しめた記憶と一緒にがんばれた自信を胸に、最後まであきらめずにチャレンジします。明治村イベントリターンズ、お待ちしております!


―微力ながら私も祈っております。
それでは最後に、配信デビューをめざしている方や悩めるママさんライバーにメッセージをいただけますか?

つくづく私はタイミングや運に助けられているなと思っていて。何かのきっかけやリスナーの皆さまの一言に背中を押していただいたから、いまの砂羽こるねがいます。リスナーさまや仲間との出会いで変わる運命や見えてくるものがあるので、ぜひチャレンジしてみてほしいです。

ママさんライバーといっても人それぞれで、環境もできることも違うけれど、ママを理由にあきらめることはないと思うんです。忙しいし、制限も多いし、公表することで離れていく人だっています。でも同じくらい新しい出会いはあるし、日々のコミュニケーションに救われることも多いから。

少しおこがましい発言になりますが、今回のイルミナリー出演をはじめ、私自身が元気に堂々とママを公表して配信を楽しんでいる姿や、みんなと上をめざしてイベントに挑戦し続ける姿をお見せすることで、ママさんライバーの何らかの支えになれたら嬉しいです。
IRIAMがママや子育て中の皆さまをはじめ、誰もがより一層楽しく生きやすい世界になるよう、一緒にがんばっていきましょう!

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