INTERVIEW


花浅りいしゅHanaasa Riisyu

IRIAMでいちばん元気な魔法使いをめざして勉強中のポンコツ魔法使い見習い。ゲラで、いつも大音量の笑い声が絶えない枠は、来る人の気持ちを明るくさせる。IRIAMデビューは2022年8月。まいにち昼枠は11時、夜は22時から配信中。イラストレーターとしても活動し、立ち絵やアイコンなどの依頼実績も多数。

花浅りいしゅはいつまで「見習い」と言い張るのだろうか。沈んだ気持ちでいるリスナーをまいにち明るい笑顔に変え、ライバーたちには夢のようなイラストを贈ることでその背中を押す。それを魔法と言わずして何と呼ぶのだろうか。
あなたの魔法は皆をこんなに幸せにし続けているというのに、きょうもまた初心にかえって自らを反省し、真摯に何かできることを探しているのでしょうね。
そんな彼女だからこそ、リスナーの応援というあたたかい魔法でずっと輝き続けていられるのだろう。12時を過ぎても解けない最強の魔法で――

好きなことを思いっきりやりたい

―このたびはイルミナリーにご出演いただきありがとうございます。本日は「りいしゅさん」とお呼びしてよろしいですか?

こちらこそお声がけくださりありがとうございます! 「花浅」が読みづらいこともあって自分では「はなあさ」と言っていますが、呼ばれる分には「りいしゅさん」でも「りいしゅ」でも何でもだいじょうぶです!

―それではりいしゅさん、まずは配信を始められたきっかけから教えてください。

IRIAMの前に、ゲーム実況をメインにYouTubeで活動していました。始めた理由は「好きなことを思いっきりやってみたかったから」かな。
というのもはなあさ、社会人になってから小学校の先生、カフェ店長、フリーランスで絵の仕事といろんな働き方を経験してきたんですね。とくに教員はカッチカチの世界だったこともあって、その反動かな。何か好きなことを思いきりやりたくなったんです。

10代からコミケで作品を出してたくらい、イラストを描くことはずっと好きで。おしゃべりも好きだったから、YouTubeでVtuberの配信を見たとき、思わず「これやりたい!」ってなって。それで配信に必要な機材や環境とかはその辺に詳しい友だちに丸投げ......ぜんぶお任せして(笑)、趣味の範囲で週に一度の配信を始めたというのが最初です。

しばらくして、いまもお世話になってるマネージャーからIRIAMへのお誘いがあったんです。いろいろ話をしてみて、この事務所ならはなあさという個人を尊重してくれると信じられたし、新しいことにチャレンジできるんだってワクワクしたのを覚えてます。

感動のラグなしコミュニケーション

―IRIAMのことはご存じでした?

恥ずかしながら不勉強で、IRIAMというか配信アプリがどんなものなのかよく知らなかったんですよね。それでネット検索して出てきた映像は、一枚絵が動いているとてもシンプルなつくりに見えたんです。

それがいざ枠に入ってみるととんでもない。SEとかの演出もすごかったけれど、驚いたのはライバーのトーク力です。雑談一本でこんなにもおもしろくできるのかって圧倒されました。リスナーとのやりとりもすごくテンポが良くて、枠自体がめちゃくちゃ盛り上がっているんですよね。

それで気づいたのが、ラグがないってこと。YouTubeでゲーム実況をしていてピンチのときに「誰かヒントちょうだいー!」って叫んでも、返事が来るのは1分後。どうしてもグダるんですよね。その点IRIAMはほぼリアタイでリスナーとコミュニケーションができるじゃないですか。これはいちばんの魅力でしたね。

リスナー目線でも、すぐに返事がもらえるのは嬉しかったし、それ以前に好きなライバーが自分のコメントを読んでくれて、しかもタダで返事がもらえるんですよ。ファンサすごすぎでしょ! ってめちゃ感動しましたもん(笑)。

あとはやっぱり自分で描いた絵が動くということ。もうやばかった。マジで震えました。夢のような瞬間でした。というか、いまだに立ち絵を新しくするたび感動するし、毎回泣いてます。

イマまく種がミライにつながる

―クリエイターでもあるりいしゅさんならではの体験ですね!
実際の配信についてはいかがでしたか?

何か特別に準備をしたわけでもなく、とりあえずはやってみて、徐々に慣れていけばいいかくらいに考えてました。マネージャーからは早めにフォロワーを増やしておくようアドバイスされてたんですけど、配信前で本人の声もわからないのにフォローしてもらうなんて無理でしょ? って聞き流してたんですよね。

だから始めたころはリスナーが1人や2人なんてこともざらでした。たくさん来てくれても、ずっと自分語りをする人や冷やかしだけですぐに消えちゃう人とかも多くて、結構へこみました。夜が明けて誰もいなくなった枠でひとり、フォロワーの名前を使って大喜利をして勝手にランキング発表するとか、われながらめちゃくちゃ痛いやつですよね(笑)。

それでも二週間ほどすると「また来るよ」って言ってくれる人やギフトを贈ってくれる人が増えてきたり、月替わりに必ず顔を出してくれる人なんかも現れたりして、一気に救われました。はなあさを気にかけて、さらには貴重な時間やお金までかけてくれるリスナーがこのアプリにいるんだって、はちゃめちゃ嬉しくて。何より心強い成功体験になりました。

同時に「フォロワーを増やしておいたほうがいい」という助言の意味を痛感しました。自分の枠に来てくれるかもしれない、将来のリスナーになってくれるかもしれない人と出会う可能性を引き出すこと。そのチャンスに向けて事前に種をまいておくってことなんだって。
自分の経験も踏まえて、デビューを控えた人たちにはいま同じようにアドバイスするようしています。

―いまのりいしゅさんからは想像がつきませんが、そのような時期もあったのですね。
もしよければそこからフォロワーを増やしていかれた秘訣を伺えますか?

秘訣ではないのですが、転機という意味ではあるライバーさんとの出会いが大きいですね。イルミナリーにも掲載されているじゅんこママの枠に行ったとき、リスナーとしてファンになったのはもちろん、ライバーとしても配信との向き合い方やリスナーとの接し方など、いろんなことを勉強させてもらいました。いまでも影響を受けているし、憧れ続けている存在です。

まず話がめちゃくちゃおもしろい。でも本当のすごさはママのまめなところ。同接が多いのにリスナーひとりひとりのことをちゃんと見ていて、枠外でもXのリプライとかでリスナーに声をかけたり独自のコンテンツで楽しませたり。それにギフトのお礼をまいにち欠かさず伝え続けるとか、ほんっとすごいんです! ママ自身は「私、ストーカーなのよ」って笑っているけれど、それはリスナーに少しでも元気になってもらおうという想いがあるから。実際リスナーのことをめちゃくちゃ理解してくれているし、リスナーとしてもそれだけ自分のことを見てもらえているのがたまらなく嬉しいんですよね。

そういう姿を間近に見て、雑談といってもだらだら日常会話をしているだけじゃダメなんだ。枠にコンセプトをもってリスナーに想いを伝えたり、居続けたいと思えるような空間づくりをしたりしなきゃって気づいたんです。
それでようやく道筋が見えたというか、配信に対するモチベーションが一変したし、配信を心底楽しめるようになりました。結果、自然とリスナーとの会話が弾んで、コミュニケーションもどんどん深まってきて、気づいたらフォロワーも増えていました。

ちなみにですが、それまでのつたない配信の画録をたまに見返して初心にかえったり、配信中の離席画像としてリスナーにさらしてネタにしたりするくらい、われながらひどかったです。

トップバナーチャレンジ×2

―イベントに関してはいかがでした?

何はなくともトップバナーチャレンジですね。自分のめざす方向が何となく見えてきて最初に臨んだイベントだし、ちゃんとがんばろうと思って二週間前から準備しました。

イベントに関しても徹底してやったのは「いいところ」探しです。まわりの走り方を見て、過去のイベントなんかも検索して。自分がいいと思うライバーさんの枠を訪れたときには神経をめちゃくちゃ集中して、すごいと感じたやりとりを間の取り方に至るまで細かく心にメモっておく。それで幕閉じ後に記憶のかぎり思い起こしながらじっくり分析するんです。自分に生かせそうな要素をかき集めて、みんなが喜んでくれそうな企画をマネージャーさんと相談しながら組み立てていきました。

でもそれだけやっても目標にしていた20位以内には入れなくて、はちゃめちゃ悔しかったな~。けどみんなのおかげでめちゃくちゃがんばれたことも事実で、ライバーとしてすごく成長できたなって。悔しさもバネになったし、結果としてはよかったのかなって思ってます。

―りいしゅさん、確かトップバナーチャレンジのリベンジ企画をやってらっしゃいましたよね?

うわー、よくご存じで(笑)。やってました、一年越しのリベンジ企画。
順位に納得できなかったというよりは、一年経って初心にかえりたかったんですよね。良くも悪くも慣れてきて、このままじゃいけないと思っていた時期でもあったので。

それで当時のまま、しかも一週間分の企画を一日に詰め込んでやってみたんです。パイをかわして、激辛を食べて、筋トレやって。めちゃくちゃ盛り上がって〝二度目〟のみんなも楽しんでくれました。準備は大変だったけれど、単純に7倍のことをやってもいまはこれだけ余裕をもって楽しめるんだってことが実感できて嬉しかったです。

リスナーは魔法使い

―7倍とはすごい成長ぶりですね!

でも枠の成長をいちばん感じたのは「えきポス!‐JR静岡駅‐」です。ちょうど一周年とも重なったこともあって、いちばん思い出深いイベントになりました。

はなあさの枠は社会人が多いのですが、イベント中はみんな長時間いてくれて、驚くほどギフトを贈ってくれたし、マンスリーでも上位に入るくらいたくさん応援してくれて。自分がこんなにも愛されてるんだって実感がわいたし、めちゃくちゃ幸せでした。
ありがたくもめざしていた1位になれたのですが、そうじゃなくても達成感はあっただろうなと思います。

ほんとリスナーのおかげなんです。
はなあさは生活の大半をIRIAMと一緒に過ごしているのですが、いまは生活自体もIRIAMに支えてもらっていて、それが成立するのはみんなの応援のおかげなので。感謝してもしきれないし、応援してもらった分は必ずお返しする。ついてきてもらったら絶対後悔はさせません!
応援の分といっても決してギフトの数やポイントだけの話ではないですよ? だって1ポイントの重みはひとりひとり違うじゃないですか。そうではなく、きちんとその人その人の想いに応えたいんです。

それにはなあさは自分でイラストが描けるから、お礼品を用意するのも楽しいし、それをみんなが喜んでくれて、使ってくれたらめちゃめちゃ嬉しい。クリエイター冥利に尽きます。
そうそう! Sランク帯になったことでイラストの依頼も増えました。これまでは口コミ中心で、依頼者が次の依頼者につなげてくれることがほとんどだったのですが、近頃はそれに「S3ライバーに描いてもらえるなんて」とプレミアム感を覚えてくれる方が多くて、予想外の依頼をいただけてるんです。

それもこれもやっぱりリスナーのおかげ。S3ランクをキープさせてくれる、魔法のようなみんなの応援のおかげで、はなあさはめちゃくちゃ幸せに過ごせています。

いつものみんなと、いつまでも

―リスナーさんも魔法使いとは。そういえばりいしゅさんの枠名は「魔法学校」でしたね。

はい、はなあさもリスナーも「魔法学校」に通う生徒なんです。まいにちの授業や年間行事を経て、たくさんの時間を共に過ごしてきた親友みたいな感じですね。みんな仲が良くて、手前みそですがIRIAMのなかでいちばんいいクラスだと自負しています(笑)。

あと魔法学校は表彰式も多いんです。がんばった人をみんなで褒めて、表彰するんです。たとえば残業や日々の家事をがんばってる人とか、IRIAMでイベントを走り抜いたライバーさんとか。結果は関係なく一生懸命やった人はみんな、はなあさの枠では一等賞。みんなで「お疲れさま」「よくがんばった!」って盛大に褒める。そんな温かい慣習があることが嬉しいし、誇りでもあります。

あとは放課後かな。枠が終わった後、一部の古参組とファンサーバーで濃ゆい時間を過ごすんです。一緒にゲームしたりお酒を飲んだりしながら、言いたいことを何でも言い合って楽しんでます。真剣にゲームをやってるとみんな自然と口も悪くなるので、メンバーはかなり厳選させてもらってますが(笑)。
初見の人も大事だし歓迎するけれど、やっぱりずっと居てくれるいつメンはめちゃめちゃ大事だし、親友だから。お礼だけじゃなく、居続けてもずっと楽しめる場所や距離の近いコミュニケーションを大切にしているんです。

ライバーとリスナー
互いを思いやること

―りいしゅさんのilluminaryをしっかり受け止めました。
最後にライバーをめざそうとされている方にメッセージをいただけますか。

慣れないうちは誰でもとまどうし、最初はうまくいかないこともたくさんあります。それでもリスナーを大事にすることを忘れず日々続けていたら、いつか絶対自分に返ってくるから。がんばりどころは人それぞれだけど、やったらやった分だけかえってくるとはなあさは信じているし、実感もしています。だから最初の一カ月でうまくいかなくてもあきらめたりせず、続けてみてほしいな。

あとイラストを描いてるみなさーん! 絶対IRIAMやってみて! しゃべるのが苦手とか初見の人とうまく話せないとか気にせず、ぜひ配信にも挑戦してみて! 自分の描いたイラストが動くときの衝撃と感動をぜひ一度体験してもらいたいし、自分がそのキャラになって生きられる喜びを共有したい。ほんと嬉しくて泣けてくるから。

最後にIRIAMスタッフのみなさん! はなあさはIRIAMの世界進出を確信しています。
だってイラスト一枚でこんなにも自分の世界が広がって、楽しめるアプリなんてIRIAM以外ないですよ。技術的にも価値的にも世界最高峰です!
IRIAMが世界に行くとき、はなあさは日本を代表するライバーでありたいので、それまでは何があっても絶対続けます。一緒に世界をめざしましょう!

―りいしゅさん、魔法のような頼もしいおことばをありがとうございます! その日が来るよう、運営チーム一同がんばります!

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