INTERVIEW



山田ぴよ汰Yamada Piyota

皆に元気と笑いを届けたい爽やか青年・山田と、相棒のひよこ・ぴよ汰とのコンビで配信中。2022年1月デビュー。テンポよく弾むトークと凝った演出で日々リスナーを楽しませている。マルチな才能を生かした独創的なコンテンツも豊富で、Twitterでは自身が描く「お気持ち代弁漫画」を展開中。

明るく元気、まっすぐでやさしい。ちょいボケの可愛らしさに親心をくすぐられる。つかみがうまい。やりとりが楽しい。自ら設定した課題をとことん追究し、カタチにしていく姿が尊敬できるし、誇らしい。
と、及ばずながらファンの方々のお気持ちを代弁しつつ、本日はいつ訪れても最高におもしろいと評判の【山田ぴよ汰劇場】の舞台裏に潜入します。

これがプロというものか
山田、配信に目覚める

―本日ぴよ汰さんはおうちでお留守番とのことで、山田さんにお話を伺ってまいります。まずは配信をはじめられたきっかけから教えていただけますか。

スタートは、IRIAMの前にやっていた音声配信アプリです。配信といっても最初は仲良くなった人たちと集まってお話をするような、通話アプリを利用したコミュニティのような感じでやってました。 こう見えて僕、根は話すのが苦手なタイプなので、いきなりいまみたいな「配信者」って感じだったら、決してやろうとは思わなかっただろうなと。

それが3カ月くらい経ったころ、いわゆる「配信者」がやってる枠に初めて遊びに行って、衝撃を受けたんです。これぞプロっていうのかな、集まっている人数もそうですし、SEなんかの機材の充実ぶりもすごくて、圧倒されました。

同時に、やるなら自分もこうなりたいって思ったんですよね。そこから外に向けて発信していくことを意識するようになって、徐々に機材をそろえていったり、リスナーさんを増やせるような話の展開を考えたり、配信そのものに力を入れるようになりました。

―もともと話すのが苦手だとおっしゃっていた方とは思えない変化ですね。

なんというか、いざ配信者側に立ってみたらめちゃくちゃ楽しかったんですよね。

いまみたいにBGMやSEの演出もない、ラジオ番組の投稿コーナーのようなシンプルな内容だったんですけどね。いろんな人が聴いてくれて、話がおもしろいと言ってリスナー数がどんどん増えてくる。より高みをめざしたい、もっとうまくなりたいって思う。自分の配信を聞き返しては反省して......の毎日でした。 ひたすらそれを繰り返すなかで、いまの配信スタイルのベースが固まった感じですね。

姿に恥じない配信を
山田、本気モード全開

―配信活動が充実するなか、IRIAMに関心を持っていただけたのはどのような経緯で?

配信をはじめてから二年ほど経って、伸び悩みを感じていたのが大きかったですかね。
できることをすべてやり尽くして成長の手応えが感じられなくなったというか、停滞しているような気がして。それでいろんな配信アプリをチェックしながら成長のフックを求めていた矢先、いまの事務所とのご縁に恵まれたんです。

ただ事務所に入ったといっても、最初の最初は正直それほどやる気はなかったんですよね(笑)。IRIAMでやるということが決まっても、これまで使ってたアプリとはインターフェイスも配信の雰囲気も違うし。うーーん、どうしたものかなって感じで。

そんな気持ちが一変したのが立ち絵をもらった瞬間でした! 僕、多少絵が描けるので、立ち絵に関しては自分である程度イラスト化して希望を出していたんですね。そしたら優にその100倍くらいは良い、想像をはるかに超えてくる立ち絵が降臨して、思わず「これはちょっと本気でやんなきゃ!」ってなった。それくらい本当にすごいイラストで、自分がこれになれるのかって思ったら、がぜんやる気が湧いてきたんです。

ちなみに名前に関しては、IRIAMでアカウントをつくった当初は「山田くん」と名乗ってました。けどリスナー活動やデビュー前の枠回りをしているなか、IRIAMのライバーさんのほとんどが「名字+名前」だってことに気づいて。これはいかんぞ! と焦った瞬間、ふと大事な相棒の存在を思い出したわけです。それでライバーデビューを機に、コンビ名である「山田ぴよ汰」で活動するようになりました。

初配信の不覚
#起きろ山田

―それはまた思わぬ「山田ぴよ汰」誕生ストーリーで(笑)。 満を持してのデビュー。2年以上の配信キャリアをもってすれば、きっと余裕の初配信でしたよね?

まず僕、デビュー当日に寝坊したもので......って、ちょっと言い訳させてください! 事務所に入ってから初めての配信だったし、枠回りを重ねてしっかり宣伝もしてきて、さぁいよいよデビューだって思ったら、めちゃくちゃ緊張してきちゃって。

それで落ち着こう、緊張をほぐそうと思って、某お酒のロング缶を1本半ほど飲み干したわけです。時計を見たら配信まであと1時間くらいあったので、少し横にでもなろうかな~と思った矢先に寝ちゃってて、次に目覚めたときにはすでに30分ほど配信時間を過ぎてしまっていたという。

あれあれあれ、いま? え? あれ? ってもう頭が真っ白で。 ぼーっとしながらTwitterを見たら、待機してくれてた人たちがみんな「#起きろ山田」でツイートしてくれてて。文章を見ても「マジで寝てるのか」「起きろ、ぴよ汰!」とかが続々と。それでようやく現実が見えてきて、慌てて配信したんです。第一声はもちろん「すみませんでしたーーー!」でした。

そんなわけで、よくある初配信とはまったく違う、まるで謝罪会見のようなスタートにはなったのですが、皆さんに叱られ笑われしながら温かく迎えていただき、何とか初日を終えられました。

近くて遠い あと一歩
山田、モヤモヤする

―お酒って怖いですね(笑)。でもいま伺う分には山田さんの愛されキャラとリスナーさんたちの温かさが伝わる、とてもすてきなエピソードでした。
そうして最初にハプニングを乗り越えると、あとあと気持ちが楽になりますよね。

いや、それがそうでもなくて。当時使っていたスマホが旧機種だったこともあって、初配信の1時間は順調だったのに、2日目以降は顔認識がうまく反応しないとか、3秒しゃべったら1分止まるとか、IRIAMの機能を全然生かせない状況だったんです。

悩める山田に神様が最新機種を授けてくださるまでの2週間くらいは、立ち絵を使わないラジオ配信で乗り切りました。前の配信アプリでの経験が生きたって感じですね。

ようやく環境が整って「山田ぴよ汰、全開でいきまーす!」という意気込みで臨んだトップバナーチャレンジが5位。正直不本意でした。

企画も練りに練ったし、枠も盛り上がったし、自分の中では精一杯やったのですが、仕事の関係でどうしても時間的な厳しさがあって。そこが大きいことはわかっていても、悔しかったことは悔しかったので。いずれ大きなイベントで1位をとりたい、いつか絶対とってやると人知れず誓いました。

けど、その翌月に出たイベントでも入賞を逃してしまったり、続けてグッズ系のイベントにも出たんだけどそこでも入賞を逃したり。半年くらいはイベント入賞を逃し続けちゃって、いま振り返ってもその時期はフラストレーションがたまりまくってましたね。

モテる男<おもしろいやつ
山田ぴよ汰の覚悟と前進

―とはいえ時間に関してはどうにもならない制限があるなか、できることもなかなかないのかなと。日々のモチベーションはどのように保たれていたのですか?

みんなが応援してくれたから。入賞できなくても、変わらず支えてくれたリスナーさんの存在があったから前を向けたし、いまも続けられているわけで。

だから配信者としての覚悟っていうのかな。どんな日でも来てくれて、さらにギフトを贈って応援してくださる方のことを思うと、入賞することよりも、リスナーさんの想いや応援に見合うエンターテインメントをお返ししたいっていう気持ちの方が強いですね。イベントじゃなくても、いつでも、いつ来てもらっても最高に楽しめる枠であり続けること。モチベーションというならこの一択です。

時間については、配信時間だけを考えれば制限はありますが、枠以外の時間に「配信のためにできること」はたくさんあるので。たとえば僕、Twitterで「#お気持ち代弁漫画」ってのをやっていて、皆さんからツイートでネタをいただいて僕が漫画にするという企画なんですけど。あれもIRIAMを知らない方にも「山田ぴよ汰」を知っていただくきっかけになればと始めたものです。

まだまだ趣味に毛の生えたレベルではあるけれど、動画編集とかもそうですね。ネタひとつとっても、どう見せるのか。文字なのか漫画なのか、音でいくか動画にするか、手数が増えれば増えるだけいろんな表現ができますからね。来てくれる人を飽きさせることなく、毎回おもいきり楽しんでもらえる。遠くで聞いているだけでもめちゃくちゃおもしろいけど、いつか自分もコメントしてその中に混ざりたいと思ってもらえるような、皆が楽しめる配信を日々継続していくことの大切さも常に意識しています。

あと僕、高校の3年間を理系の男子クラスで過ごしたんですね。そういう環境に長くいたもので、つい「モテる男」よりも「クラスでいちばんおもしろいやつ」をめざしてしまう。そいつが何かやればみんな笑う、みたいな存在。その延長でいまでも「IRIAMでいちばんおもしろいライバー」をめざして精進しています。

成長が加速する
山田×リスナー=無敵

―確かに山田ぴよ汰さんのおもしろさはユニバーサルというか、誰にでもわかりやすくて、初見からおもいきり楽しめる感じがありますよね。

ありがたいことに初見挨拶を評価してくださる方が多いんです。
僕、時間に余裕がないのでほかのライバーさんの枠をなかなか回れないでいるんですけど、嬉しいことに初見挨拶がおもしろいという口コミで遊びに来てくださる方がいて、またその人が口コミで人を呼んでくれて、徐々にリスナーさんが増えていった感じです。

それでも初見挨拶ってあくまでもインパクトで、枠の本質はやっぱり対話であって、リスナーさんとのかけあいが基本なんですよね。その点、リスナーさんが増えたことによってコメントのバリエーションも増えるし、実際僕の枠はおもしろいコメントをくれるリスナーさんが多いんですよね。

それらのコメントに対して僕が返すことでまた新たな笑いになったり、予想のつかない展開になったり。相乗効果というのかな、リスナーさんが多ければ多いほど企画の幅やバリエーションが広がるし、波及力も高まる。どんどん良い流れが生まれて、その波にうまく乗っけてもらえてるような感覚があります。
自分自身が成長したというよりは、リスナーさんたちのおかげで枠が成長できているって感じですね。

ほんとに僕リスナーさんに恵まれていて、おもしろい方、イラストが上手な方、宣伝してくださる方、挙げたらきりがないくらいすごい方々が多いんです。

もはや父であり母でありって存在ですね。いつも僕を温かく見守り、育ててくれるリスナーさんにクオリティの高い配信できっちりお返ししていきたいです。


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―確かにリスナーさんたちのコメントやツイートの温度感がいつも絶妙で、枠の良い雰囲気が伝わってきます。

見守るだけじゃなく、ときには注意や叱咤激励で背中を強めに押してくれる、なくてはならない存在です。

いちばん〝父母〟のありがたみを感じたのは「IRIAM活動1周年」イベントですね。僕としては入賞して秋葉原に掲出される広告の端にでも乗れればいいな~くらい気持ちでいたのですが、リスナーさんたちが「1周年イベントで1位をとるぞ!」「トップバナーチャレンジのリベンジだ!」ってたきつけてくれたんです。

そこで改めてデビューからの1年を振り返って、ずっと応援してくれるリスナーさん、僕に関わってくれたすべての方々への感謝があふれてきたし、みんなの想いに応えられる、推してよかったと思ってもらえるライバーとして、僕自身も気合い入れ直さなきゃなって。

もうイベント直前だったんですけど、そこから一気に企画を練り上げて、万全の体制で臨みました。それができたとき、ふと自分の引き出しが増えていることに気づいたんです。トップバナーチャレンジのときには考えもつかなかった、思いついても実行できなかっただろう企画が組めたし、当時の倍以上のリスナーさんが来てくれて、おもいきり楽しんでもらえた。

そして念願の1位。やっと届いた! しかもこんなに大きなイベントで実現した!
ようやくトップバナーチャレンジとそこから続いた悔しい記憶を自分の成長として昇華することができたし、リスナーさんや支えてくれる方々の想いに応えられたんだって。
そうしたひとつひとつの手応えが順位での満足以上に大きくて、嬉しくて。いろんな意味でライバー人生いちばんのイベントになりました。

日本中が知るライバーになる
山田の挑戦は止まらない

―鼓舞してくれた〝ご両親〟に感謝ですね。 それでは最後に今後の目標と、これからライバーをめざす方や初めてIRIAMに触れる方々にメッセージをお願いします。

配信についてはモチベーションの話と変わらず、いつでも毎回最高のエンターテインメントであり続けることではありますが、山田ぴよ汰としては「IRIAMをやってて<山田ぴよ汰>を知らない人なんていないでしょ」って言われるくらいの存在になりたいですね。

さらに「お気持ち代弁漫画」にはじまるいろんな取り組みでTwitterやYouTubeなどの発信を充実させながら、新しいリスナーさんを増やして、もっともっとおもしろい枠としてアップデートしていくこと。IRIAMからはみ出すくらい成長し続けて、いつか日本中に知られるようなライバーになりたいですね。

ライバーをめざす方には、自分が楽しいかどうかってことをいちばんに考えてほしい。自分が楽しめていればリスナーさんも楽しんでくれるから大丈夫。周りを楽しませることばかりに集中しすぎると、自分が楽しめなくなっていたり配信が重荷になったりして続けられなくなるから。自分が楽しめる配信を大前提にしてほしいです。
ちゃんと寝て、心身のバランスを整えて、楽しく配信する。これ大事です。

IRIAMにこれから触れられる皆さん、IRIAMには本当に多種多様なライバーさんがいます。あえて断言しちゃいますけど、自分が気に入るライバーさんは絶対にいるので、ぜひいろんな枠を回っていろんなライバーさんと出会ってほしいし、その見つける過程を楽しんでもらいたいです。

もし今回の記事で山田に興味を持ったり気に入ってくれたりした方がいれば、ぜひぜひ配信に遊びに来てくださいね。ぴよ汰と二人、最高のエンターテインメントを用意してお待ちしております!

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