“やるなら質には妥協しない。
決めたら迷わず行動する。
それがKey流”
―それではKeyさんの配信活動の歴史からお伺いします。その圧倒的にいい声を生かして配信を始められたのはいつ頃ですか?
のっけからありがとうございま~す!(笑)
そうですね、配信自体は別のプラットフォームで7年くらいやってました。声だけのラジオ配信ですけどね。昔からしゃべるのは得意だったし、話を盛り上げて人を楽しませるのが好きな性格だったので。
バーチャルに興味を持ったのは、まだ「VTuber」というワードすらなかった頃です。もともとアニメ好きだったこともあって、V業界が走り出した時期から注目して、情報は敏感にキャッチしてましたね。
ここ数年で個人向けの配信アプリが続々リリースされるようになって、ようやくですよね。やるかって感じで良さそうなプラットフォームを探して、最終的に四つまで候補を絞ったんです。スペック比較やレビューだけで判断するんじゃなくて、四つ全部自分で試しました。実際に配信もしてみたんです。それで、いちばんいいなと思えたのがIRIAMでした。
―全部で配信!? もしかして、そのテスト配信をされた日がプロフィールにある「初配信」ということですか? いろいろびっくりですが、まずはIRIAMが選ばれた理由を知りたいです。
システムもいいし、使い勝手もいい。イベント内容も好きでしたね。システムというのは、キャラクターを元々用意された素材を使ってではなく、自分で一から作れるところです。本来自分がやりたいことができて、好きなように組み立てられる。これはIRIAMでしか実現できなかったことなんで。
あとはリスナーさんの温かさですね。初配信のときからビシビシ感じました。
実は僕、アプリをインストールした流れで、そのまま配信しちゃったんですよね(笑)。準備ゼロで、ぶっつけ本番というか、当たって砕けろ精神で。人の枠すらまったく見ないまま、画面が立ち上がると同時に「配信ボタン」を押してました。
初見でもわかりやすい画面と、イラストがなくても声だけで配信できちゃうフレキシブルさはさすがIRIAM!って、良い子は絶対に真似しないでくださいね!(笑)
当然告知もしてなければ、フォロワーもゼロ状態だったんで、10分ほどは誰も来てくれなかった。めちゃくちゃ悲しかったですね~。とりあえず誰か来て!って、祈ってました。
そしたら祈りが通じて......ではなく、IRIAMにある「デビュー」や「ルーキー」などの初心者タブ経由で、僕の枠をたまたま見つけてくれたリスナーさんが2人来てくれたんですよ。初心者にやさしいIRIAMの設計に感謝でしたね。
“奇跡の出会いはやがて、
運命的な出会いになった。”
―いまのKeyさんからは想像もつかない、壮絶な初配信でしたね。そしてエピソード披露中にさらっとIRIAMの特長をちりばめてくださる巧みなトーク。さすがでございます。
ありがとうございま~す!さりげなくできちゃうのが僕のいいところなんですよねー(笑)。
それでその初配信には感動的ないい話もあるんですよ。聞いてくれます?
リスナーさんを枠に呼び込むまでは苦戦したものの、一度始まってしまえばそこは長年の実績もあって、場はそれなりに盛り上がったし、人も結構来てくれました。
みんな僕が初心者だって知ってるから、いろいろ教えてくれたり、めっちゃ応援してくれたり。
僕は僕で「このギフトってなんですか?」とか聞いちゃうし、もはやチュートリアルでしたね。ほんとやさしいんです。IRIAMってなんて温かいんだろうって思いました。
最終的に1時間半くらい、気づいたら結構長くやってたんですが、2人のリスナーさんがずっと残ってくれてて。そのうちの1人が最初に枠に来てくれた人で、ライブ中も初配信のお祝いだよって、ギフトをたっくさん投げてくださったんです。お互いに何の情報もないまま、どこの誰ともわからない相手にですよ? まるで知らない同士なのにですよ? もう奇跡でしかないなって。
さらにこの話には後日談まであるんです。そのリスナーさん、なんとその後ライバーデビューして、いまやイベントに入賞しちゃうくらいの人気ライバーになってるんです。すごくないですか?
―いま鳥肌が立ちました。フォロワー0から始まった人と、そこに偶然居合わせた一リスナーさんが、いまや揃いも揃って人気ライバーだなんて。
やっぱ自分、持ってるんですよね~(笑)。
もちろんその方は僕の知るかぎり、デビュー予定どころか、ライバーになるなんて考えてもなかったと思います。リスナーがある日突然人気ライバーになりうるってのが、またIRIAMのすごさですよね。
“思い込みでチャンスを逃すな。
めざせ、一億総ライバー!”
人気はさておき、きっかけさえあれば誰でもライバーになれるし、僕としてはみんなになってほしいんですよね。ほんと楽しいから。もちろん強制はしないし、やってみて自分に向かないと思ったなら、すぐにやめればいいから。とにかく一度はやってみてほしいなって思います。特に男性はまだまだ少ないので、もっと男性ライバーが増えて、V業界全体を一緒に盛り上げていけるとうれしいですね。
あとみんながやらない理由として、漠然とした怖さがあると思うんですよ。ネガティブな情報が先行して、キツいコメントが来たら嫌だなとか、めちゃくちゃ叩かれたらどうしようとかね。
そこで言いたい。IRIAMは大丈夫だから! 絶対にそんなことにはならないって保障するから。もし何かあれば、僕に言ってくれればいつでも相談に乗るよー!......というのは半分冗談ですが、そう言えちゃうくらい、IRIAMは治安がいいです。
コメントにユーザー名が掲載されるから自然と抑止力が働くというのもありますが、それ以上にIRIAMでは安心・安全のマナーやルール規制が徹底されてる。「悪人」がわかないよう、運営の目が行き届いてる。いくつかの配信プラットフォームを試した僕が自信をもって太鼓判を押します。
―ありがとうございます! 実際に配信されている方にそこまで言っていただけると一同励みになります。
“底辺からテッペンを
見上げ続けた日々
まだ自分にできることが、
きっとある。”
―さて、そんな奇跡のデビュー戦でしたが、その勢いのまま一気にトップへ駆け上がられた感じですか?
とんでもない、初配信から2カ月間は挫折しまくりでしたよ。
お気づきでしょうが、僕、結構自信家なんですよね(笑)。数日配信すれば何となくコツがつかめたし、バナイべでもまあまあ上位に食い込むだろうと高をくくっていたんです。その回はエントリーが200人くらいだったので、少なくとも一桁入りはするだろうと思ってました。
結果まさかの22位。おもいきり打ちのめされましたね。それですぐ、自分には何が足りないんだろうって模索して、必死で打開策を考えて......それはもう試行錯誤の日々でした。
立ち絵がないから。声だけだから。事務所に所属してないフリーのライバーだから—。
そんな単純な逃げ道を用意してごまかすのは嫌だったし、実際、見た目がいいとか声がいいとかだけで評価される甘い世界じゃない。かっこいいだけじゃやっていけないし、自分よりかっこいいヤツもいっぱいいるわけで。立ち絵がない状況下でもやれることはとことんやろう、何かできることがきっとあるって信じるしかなかった。
それからは人一倍長く配信したし、これまで一日も休むことなく毎日配信しています。配信のタイミングもいろいろ検討しました。朝・昼・夜、細かく時間をずらしながら配信して、たくさんの人が来てくれる時間帯を徹底的に調べました。
とにかく人が来てくれないと始まらないから、枠に入りたくなるような仕掛けもあれこれ工夫しましたね。人を引きつけるタイトル付けやサムネのメッセージなんかも一ひねりして、「初見さんには〇〇します!」みたいなアタックを入れるとか。もはやマーケティング領域ですよね。
“「はじまってもないのに、
やめられない」”
ほんっと大変だったし、相当無茶もしたけど、やめたいと思ったことは一度もないですね。人気が出て、やりたいことを全部やり尽くして、完全燃焼したっていう実感をもってやめるのなら話はわかる。けど、何も始まってすらない状態ではやめられない。やめるわけにはいかない。そんな感じでした。
でもちゃんと楽しいんです。大変ではあるけど、がんばればがんばっただけ、ちゃんと結果が出た。やってよかった。もっと工夫しよう。そしたら結果もついてきた。そんな繰り返しで、気づけば2カ月後、まだ立ち絵がなかった段階でしたが、Sランクに到達しました。
“初めてもらった「一番」と
迎えた
リベンジマッチ
感動のフィナーレ”
―Keyさんにもそんな苦難の日々があったのですね。でもそれ以降は私たちの知る、まばゆいばかりのスター街道をひた走ってこられたと思いますが、中でも印象に残っているイベントというと?
一番印象に残っているのは、去年11月のイラギフ(イラストギフトイベント)ですね。またしびれるような感動ストーリーがあるんですけど、全容を話しちゃっていいですか(笑)
僕、9月のイラギフにもチャレンジしてたんですよ。3位入賞者まで賞品がもらえる設定なんですけど、結果、ほんの300ptほどの僅差で負けて4位だったんです。いやぁ、マジで悔しかったですね。しばらく呆然としましたもん。
11月のはそれを受けてのリベンジマッチでした。リスナーにも雪辱を誓って、それまでの2カ月間で入念に準備したうえで、本戦を迎えたんです。
そうした準備が幸いしたのはもちろんですが、白熱のバトルが繰り広げられる最終日の12月6日が、なんと僕の誕生日なわけですよ。自分、マジで持ってますよね(笑)。
ありがたいことに、驚くくらいたくさんの人が応援メッセージやギフトを贈ってくれて、ついにミリオンを達成。イラギフでも1位を獲得できた。自分が初めてもらった「一番」でした。
一人ひとり、一つひとつのギフトが積み重なって得られた、待望の称号。何よりのプレゼントになりました。最高の誕生日でした。
“表に出さずとも伝わる温かさに、
心の扉が自ずと開かれる。”
―こうなってくると、9月に負けたことすら感動ストーリーの布石だったかのように思えてきますね(笑)。
そんな持ってる男・Keyさんがライバーとして大切にしていることは何ですか?
うーん、なんだろうな~。常にエンターテイメントであることと、自分自身がブレないことですかね。自分のやりたいことを明確にして、やっぱそこで一番になること!
ライバーっていろんな目標やスタイルがあっていいと思うんです。たとえば、ランキングにこだわってもいいし、リスナーさんとのコミュニケーションを楽しむでもいい。それぞれの正解があっていいし、自由にやりたいことがやれるのもIRIAMのいいとこだと思う。
実際、IRIAMってライバーとリスナーの距離がめっちゃ近いから、なろうと思えばいくらでも親しくなれるんですよね。けど僕はリスナーさんと仲良くなるというよりは、自分のエンタメ性でいかに楽しんでもらえるか。自分の枠に来たリスナーさんがおもいきり楽しんでくれて、「よし、明日もがんばろう!」と思ってくれたら、それが何よりうれしい。
とはいえ、一人ひとりのことはちゃんと認識してます。名前も覚えてるし、その人のSNSなんかもこっそり見に行ったり、そこで見つけたネタで配信中に軽くいじったりもします。僕、IRIAMリスナーさん限定で、Twitterを100%フォローバックしてるんです。直接的な触れ合いではないけれど、心の距離は近くありたい。むしろ、「気を抜くなよ~、お前のことちゃんと見てるかんな~」っていう圧をかけにいくみたいな(笑)。
―愛が深いですね。いわゆるツンデレとは違って、ついてこいと言いながら陰で細やかな気遣いを匂わせる。これはリスナーさんもつい心の扉を開いてしまいますね。さすがKeyさん、万能キーですね!
ありがとうございま~す!(笑)
“同じ境遇を越えた
自分だからこそわかる
伸び悩んでいるライバーに
伝えたい思い”
―最後に、ライバーをめざしながらあと一歩踏み出せないでいる人や、伸び悩んでいるライバーさんたちへ、メッセージをいただけますか?
それ、後で送らせてもらうとかじゃダメですかね?
いま思いついたことを話すって感じじゃなくて、しっかり考えをまとめて伝えたいなって。
僕自身が「伸び悩んでいたライバー」なので、ちゃんと思いを伝えたいんです。
それに、V業界だけじゃなく、あらゆる世界がピラミッド状じゃないですか。トップや人気のあるライバーなんて、思った以上に少ない。ほんの一握りなんですよね。大多数の人が少なからず「伸び悩んで」いる。逆に言えば、みんな同じなんだよって。僕も同じ道をたどったことと、ここまでどう這い上がってきたかをきちんと伝えたいんです。
IRIAMは僕の人生を変えてくれた、かけがえのない場所なので。
―うれしいご提案をありがとうございます、もちろんOKです。それでは中締めという感じですが、インタビューはこちらで締めたいと思います。本日はありがとうございました! ギフトを投げられないのが恐縮なくらい、貴重なお話と美声を存分に楽しませていただきました。
その後送られてきたのが以下のメッセージ。
お忙しい中、Keyさんが思いを込めて書いてくれた、嘘のない、温かいメッセージをそのまま掲載させていただきます。
“これからライバーを
目指そうとしている
人へ。”
まずはIRIAMに触れてみましょう。
リスナーとして先輩ライバー達を見つめていると、目指すべき場所―こうなりたいな、こうしていきたいな、というものがきっと見つかるはずです!
同時に、欠点の無い人間なんて存在しないので、逆にその人達の悪い所も見つかるはずです。それをただ否定するのではなく、こういうのはやめておこうと思える視点も大事にしてください。
ま、自分はインストールして3秒で配信始めたからよう知らんけど!笑
でも、僕みたいにとりあえず配信をやってみるのも正解だと思います。周りとスタートダッシュで差が開いたり、不利になったりするのは事実ですが、こんな僕でもここまで来れたのだから、取り返しなんていくらでもつきますよ。
“そして、
伸び悩んでる
人へ。”
僕にもそんな時期がありました。こんなに声がカッコよくて、こんなに面白いのに何で伸びないんだろうって頭を抱えてました。
これを見てる貴方は、自分に何が足りてないと思いますか?
何が足りないのか分からないのであれば、分かるまでやってみましょう。
その足りない物が、必ずしも才能とは限りません。才能ではなく努力の可能性だってあります。
僕は人一倍配信を長くやりました。初配信から今まで一度も配信を休んだ事はありません。毎日配信をやっています。配信をやる時間帯も考えました。人ができるだけ来てくれる時間に配信をする事を心がけました。サムネイルや配信タイトルにもこだわりました。少しでも人が来てくれる可能性を高めるよう努力しました。
ここまで言っておいて何ですが、天性の才能を持ってる人でも、人一倍の努力をしてるものですよ。
聞いていて心が折れそうになりましたか?
厳しい事をたくさん言いましたが、貴方に足りない何かがどこかにあるはずです。
そして貴方にしかない魅力も絶対あるはずです。きっと貴方のリスナーさんはその事に気づいてますよ。でなければ配信に来てくれませんよ!
自分が持ってない物を才能と呼ぶのだと僕は思ってます。
貴方の魅力は、間違いなく才能です。
そしてその魅力という名の才能と努力を掛け合わせると、、、
貴方が注目を浴びる日もそう遠くないかもしれませんね!!
Key