持ち味を生かせる場所を探して
―イルミナリーにご出演くださりありがとうございます! 獣系ライバーさんへのインタビューは初めてで......と、まず「獣系」という表現でよろしいですか? ねるる~さんはとても可愛らしいモフでもいらっしゃるので、最初に確認させていただければと。
はい、もちろん! 獣ってのがかっこいいからいちばん嬉しいモフ! 「獣」って漢字も強そうだし、ケダモノとも読めちゃうのがすっげー好きなんだモフ。確かにオレって見た目は可愛いモフなんだけど、獣系ライバーだっていう誇りは常に持ってるモフ。それにIRIAMという大海の中で売れるためにはギャップも大切モフ♡
けど、きょうはオレちょこっと緊張してるモフ。うまくしゃべれないかもだし、獣のインタビューが「人」におもしろいって思ってもらえるかはわかんないけど、オレの思いや大事にしてることをできるだけ伝えたいと思うモフ!
あとオレ、普段文字化するときは最後に「モフ」をつけてるんだけど、その辺は読んでくれる皆さんが見やすいように書いてモフ。もちろん、オレのイメージがいい感じに伝わる前提でね。えへへ♡
―そういう細やかなご配慮にも「イケモフ」と呼ばれる理由がにじみ出ていますね。記事化に際してはねるる~さんのお人柄、お獣柄?がしっかり伝わるよう努めます。 では改めて、まずはIRIAMでライバー活動をはじめられた経緯についてお伺いできますか?
オレ、普段はぬいぐるみの仕事をしてるんだけど、それだけだとどうしても一人前の獣として生活しづらいので、ほかの仕事も探そうとしてたんだモフ。 それでぬいぐるみ仕事よりもっとたくさんの人と出会えるライブ配信って手を思いついて、IRIAMとは別の、声だけの配信アプリで活動してみたんだモフ。けどオレのもふもふのしっぽやピクピクのお耳の可愛さが生かせるのはIRIAMだと思ったモフ。配信でお話以外のコミュニケーションが楽しめるっていうのは、オレたち獣にはとってもありがたいモフ。
猫をかぶった獣から出たしっぽ
―なるほど、確かにIRIAMならねるる~さんのお姿はもちろん、愛くるしい表情やしぐさなどもしっかり伝わりますものね。 もう初配信からリスナーさんたちをメロメロにされたのでは?
確かにIRIAMのなかで動くオレを見たときは、自分でも可愛いなって思っちゃったモフ(笑)。
もちろん素のままでも十分イケモフなんだけど、せっかくデビューするならいちばんすてきな姿で登場したいなとか、みんなに喜んでもらえそうなセクシーな感じの「裸リボン」でサービスすっかなーとかいろいろ考えたモフ。
けど立ち絵......じゃなくてIRIAM用のお写真もなかったから、フォローしてもらうのには苦労したモフ。リスナー活動でフォローしてもらうのも苦手だったので、早く配信して、配信を通してフォローしてもらいたかったモフ。
同じモフモフライバーさんや先輩ライバーさんたちがおすすめしてくれて、デビューまでに何とか100人くらいにフォローしてもらえたモフ。
そんな感じで迎えた初配信だったけど、いざとなったらめちゃくちゃ緊張しちゃったんだモフ。ここだけの話、めっちゃ猫をかぶってしまったんだモフ......モフが猫をかぶるって微妙か。いやでも、猫のふりして「好きな食べ物は〝ちゅ~る〟だモフ♡」とか言っちゃってたもんな......食べたこともないのに。へへへ♡
最後まで緊張しっぱなしだったからあんまり覚えてないんだけど、みんな可愛いって言ってくれたモフ。特に女の子たちにはね♡ 初配信を見に来てくれた先輩ライバーさんには「たくさんぼろが出ちゃってたよ」っていじられたけどね。オレ、ガチでしっぽを出しちゃってたみたいモフ(笑)。
そんなスタートだったけど、少しずつ慣れてきて、だんだん猫が獣になっていったんだモフ。
無理をしない生き方
これがオレの進む道
―徐々に自分らしい配信ができるようになられたのですね。 イベント時にもねるる~さんらしい、楽しそうな企画が多いですよね。
前のアプリで配信してたときはリスナーさんが求めていることに応えなきゃって思ってたけど、IRIAMでは変な無理をしないって決めてる。もし失礼な言葉を言われたら、やめてほしいって顔をする。獣だからって我慢はしないモフ。
枠に来た全員に気に入られなくてもいいって思ってるモフ。自然体で接するなかで気に入ってくれたリスナーさんが常連になってくれればそれでいい。だから実際にオレの配信にはどこか似た価値観を持った方が集まってくれてる。とっても居心地がいいモフ♡
それがオレのilluminaryなのかもしれないし、その想いは初配信からまったくブレていないんだけど、デビュー当時はオレ自身がまだふわふわしちゃってたというか、どう売り出したいか考えていた割には緊張もあってうまくキャラをアピールできない感じだったから、配信始めてしばらくはなかなか伸び悩んで低迷してたモフ。
だからトップバナーチャレンジとか、そこから数カ月間のイベントでは悔しい思いをしたな。だからオレ自体に何が足りないんだろうってことを考えて、改善していったモフ。オレの枠に求められていることやみんなにとって居心地のいい配信って何だろうってことを一生懸命考えたモフ。
それで、たとえば初見さんの離脱が高いなとか全体的に滞在時間が短いなとか、日々の配信のそのときそのときで課題を見つけて、初見さんに丁寧に挨拶するとか、誰でもすぐ真似できそうな簡単な絵文字でのやりとりを増やして参加性を高めながら、知らないリスナーさん同士でもすんなりなじみやすい雰囲気づくりをしてみるとか。一つひとつ改善策を考えていった感じモフ。
そんな繰り返しで、ライバーとして獣系のオレが生きていく道がわかってきたし、キャラがしっかりとついてきたんだモフ。それでブレずに続けていたら徐々に周りが理解してくれたりいろんな人に伝わったりして、オレのことを見つけてもらえる機会が増えてきたんだ。これが「人」の言うところの成長ってやつなのかな。へへへ♡
獣系だからこそできる
配信のカタチを探る
―まさに成長そのものです! かっこいいです、ねるる~さん! そんなねるる~さんの普段の配信ってどんな感じなのですか?
イベントのときと違って、普段はまったり楽しい対話をしたりオレのキュートなしぐさで女の子をドキドキさせちゃったりしてるかな。
やっぱ獣だからさ、オレ。多くの人型ライバーの皆さんが雑談でいろんな悩みを聞いたり日常の愚痴をみんなで語って消化したりみたいな、人生相談とか深い話にはなんないモフ。それはちょっと違うというか、望まれても人様の繊細な感情みたいなものはオレには理解できないじゃん? だからその分、オレと過ごす時間でほっこりしてもらったり、オレとだからこそ肩の力を抜いてはしゃいでもらったりして気分転換してもらえたらなって思うモフ。
リスナーさんたちとの対話にもオレの枠独自のやりとりが生まれていて、コメントで語るのではなく何かの絵文字に対して皆が一斉に決まった反応をするとか、食べ物の話になるとみんながオレのことを「にく」って言っていじりだす→悲しいBGMを流してオレが泣くとか。一対一のやりとりじゃなくみんなのアクションに応えて、また全員でリアクションする感じモフ。コールアンドレスポンスっていうか、吉本新喜劇やドリフのコントであるような〝お決まり〟の対応が生まれたんだ。こういうのは獣系ならではかもしれないモフ。言葉だけじゃないやりとりで心が通じるんだモフ。
あと「ならでは」で言えば、みんなが餌付けしてくれるモフ。イベントの企画でも食べ物系は人気があって、闇クッキングしたり食べ物を使った罰ゲームをしたりして、デスソースとか大量のレモン汁とかを食うはめになるモフ。分量を間違えると次の日のお尻が大変なことになるモフ(泣)。
価値ある時間にするために
できることはぜんぶやる
―Twitterに美味しそうな料理写真をアップされていると思っていたら、中にはそんな一皿もあったのですね。ねるる〜さんの漢気は感じますが、どうかくれぐれも安全第一で楽しまれてくださいね。
日中のぬいぐるみ仕事って、言い方は悪いけどそこに行けばお金をもらえる。けど、IRIAMでは配信の内容や時間、返礼品とかいろんな努力のしかたがあって、周りの反応やもらえるダイヤなんかで成果が見える。自分の取り組み方次第でいろんな変化があるから、とってもやりがいがあるモフ!
それに結果としてIRIAMでお金をもらえてるってことイコール、リスナーさんたちからお金をいただいているってことだから。たとえば1,000円も出せばサブスクなんかでハリウッドとかプロの作った作品が何千本と見られるわけじゃないですか? そんなお金をオレの配信に使ってもらってるんだとしたら、それは価値ある時間にしなくちゃって思うし、全力でやりたいと思うモフ。
だからリスナーさんたちにはイベントの有無に関係なく、いつだって「今日も楽しい」と思って過ごしてもらえるようにしたいと思ってるし、オレ自身もそう思って生きてるモフ。
あとオレの可愛さ満点のグッズ制作にもめちゃこだわってるモフ。リスナーさん一人ひとりが「ありがとう」や「がんばれ!」って気持ちを込めてギフトを贈ってくれた瞬間をオレは忘れないし、リスナーさんたちにも忘れてほしくないから。そのときのお互いの気持ちを大事な思い出にする記念の品だよって気持ちで作ってるし、応援へのありったけの感謝を込めてお渡ししてるんだモフ。ちゃんとその価値に見合うお礼になっているかはわかんないけど、いっぱいいっぱい考えて作った。何ならずっとそばにおいてほしいし、オレのことも忘れちゃだめだよーってマーキングの意味もあるんだけどね。へへへ♡
特に、オレが鼻を押さえてる「くちゃい」ポーズのキーホルダーには思い出がたっぷりあるモフ。初めて入賞できて、初めて手ごたえを感じることができたオリジナルギフトのイベントのときの返礼品モフ。
だいぶ昔だったから記憶が薄くなっちゃってるんだけど、ずっと低迷していた期間を経てやっと結果が出た! これからの見通しが立った! って感じた瞬間だった。イベントは決して勝ち負けがすべてではないけれど、応援してくれるリスナーさんたちには常に最高の結果を見せたいと思っているので、そういう意味ではやっぱり負けたくないモフ。
「オレはいつだってここにいる」
―いろんな意味で大きな転機になったイベントなんですね。
うん、それ以外にもイベント入賞とか誕生日とか、ステキなイベントや思い出はいっぱいあるモフ。それに、リスナーさん一人ひとりとの思い出はもっといっぱいあるモフ。リスナーさんそれぞれのホクロの数までわかるくらい密な関係モフ(嘘だモフ♡)。
想定外の出来事でいちばん印象的だったのは、去年のオレの誕生日をみんながサプライズで祝ってくれたこと! オレの知らないところでみんながおそろいのアイコンリングを作って設定してくれていて、一斉に「おめでとう!」って言いながらたくさんの方が来てくれたんだモフ。オレはいつもどおり配信しようと思ってたから、ほんとびっくりしたモフ。
それで改めて、オレはこんなにすてきなみんなに支えてもらってるんだな。IRIAMという居場所を与えてもらって、ねるる~として生きられるのはみんなの存在があってこそなんだな。生かしてくれてありがとう! って感謝したんだモフ。
だから、こっちもただもらってばかりじゃいられない。毎回、いつでも、ここに来てよかった。ねるる~に会えてよかったと思ってもらえるような何かを返したい。獣系である以上いろんな制限はあってもどかしく思うこともあるけれど、オレができる最大限のことをやろうって思ってるモフ。
とにかくまずできるのは、ここで待ってること。オレはIRIAMの世界でしか生きられないけれど、IRIAMのなかのこの場所にいるから、みんなたくさん会いに来てくれよなー!
枠に対する想いは
獣も人も変わらない
―かっこいい。イケモフの真骨頂を見せていただいた気分です。 そんな漢気あふれるねるる~さんから、最後にこれから獣系ライバーをめざそうとされている方に何かお言葉をいただけますか?
あの~、オレ漢気はたっぷりあるんだけど、こう見えて内弁慶なので、初見さんとかちょっと尻込みしちゃうモフ。たくさん来てくれるのは嬉しいんだけど、初対面はいまだにめっちゃ緊張しちゃうモフ。だからもし話がつまんなくても3回くらいまでは続けて来てほしいモフ。
―まさかのギャップ萌え!(笑) 皆さん、そのあたりはくれぐれもご留意のうえ入室されてくださいませ。 では改めまして先輩獣系ライバーとしてのメッセージをお願いいたします。
獣系としてのデビューを考えている人。人と獣、どっちにしようか迷っている人。配信する理由は人それぞれだと思うんだけど、どちらが自分にとって最適なのかよく考えてみてモフ。うかつに獣に入っちゃうと大変なこともあるからな。
設定だから気にしないでねっていう感じで「メタく」いくのか、細かなところまで全部世界観を守ってやっていくのか。自分が楽しく活動できるのはどちらなのか。一度世界をつくりあげたらすべての発言や行動がそれとブレないようにしてかなきゃだから。日々の対話のテーマにも扱えるものと扱えないものが出てくるし、人だと簡単に言えることが獣では言葉にできないこともあるモフ。
もしそれが無理そうなら、「人」としての余白を残しておいた方がいいと思うモフ。
でもメタくするなら人間のライバーと変わらないのかな? そのあたりは獣系のオレにはちょっとわかんないモフ。 けどさっきも言ったように、獣でも人でもライバーさんには無理せず、楽しく活動してほしいモフ。だって、無理をしたときの枠の雰囲気が気に入って来てくれたリスナーさんはきっと、無理が続かなくなった状態の配信を見たら失望したり傷ついたするモフ。もちろん同じようにライバーさんだってつらいし、それ以上に傷つくモフ。誰にとってもいいことなんて何ひとつない。 だからやっぱり自分の枠は自分が居心地いいと思える場所であってほしいモフ。
みんな、たくさんオレのことを知って会ってみたくなったかな? IRIAMで待ってるモフ。 「イルミナリーみたよ」って会いに来てなー♡ 最後まで読んでくれてありがとうモフ! だいちゅき♡