INTERVIEW

IRIAM

逢坂きゅうり。Kyuuri Aisaka

とにかく漬けたい、漬けられたい! きゅうりで戦う、おつけもの系新人メイド。2021年4月デビュー。一人称は「おで」。慈愛に満ちあふれたチュートリアル説明や自然体でユニークな発言など、可愛いだけではない人間性あふれる魅力で、多くのユーザーから圧倒的支持を集める。

誰かに勝つとか、大勢に認められるとか。自分の価値を一般的な「ものさし」で測らず、あくまでも自然体でただ配信活動を楽しむ。そして訪れるすべての人に笑顔と元気を与え続ける。シンプルに見えて、なかなか実践できるものではない。
しかし逢坂きゅうり。はそれを当たり前のこととして、あっさりとやってのける。謙虚な彼女は多くを語らないが、その底知れぬ愛情やゆるぎない芯の強さは日々の姿にこそ現れ、雄弁に物語る。ライバーが憧れるライバー、その人に迫る。

衝撃のキラキラ世界
推しが、近い!

―最初に、配信活動を始めたきっかけから教えてください。

もともと人と接するのが好きで、よく友だちとお出かけして遊んでたんです。日々光合成しまくりでした。でもコロナの影響でそういうことができない状況が長く続いていて、2021年に入ったころだったかな。そろそろ外界接触したいな~、人と触れ合いたいな~って思っていたときに配信アプリやってみない? って声をかけてもらって。出会ったのがIRIAMでした。

アニメとか漫画は好きでよく見ていたんですけど、配信とかバーチャルの世界はほんとに何も知らなくて。IRIAMで触れたのが最初だったんですけど、アプリをダウンロードしたときの衝撃がすごくて!

ライバーさんたちがめちゃくちゃ可愛いし、おもしろいし、みんなキラキラしていて。何よりキャラとの距離が近い! 推しっていうんですか? 大好きなキャラと話せちゃうんですよ? 目の前で推しの反応が見られるんですよ? うわぁぁぁぁ、なんだこの幸せな世界はって。こんなに楽しい空間があるのかって。もうびっくりの連続でした。

あと、見にいっていたライバーさんのトップバナーチャレンジを身近で応援してみて、ライバーさんと一緒に盛り上がって、みんなで喜ぶっていう最高の体験ができたんです。IRIAMを始めてからまだ一週間ほどだったんですけど、リスナーとして完全にドはまりしちゃっって。
同時に、リスナーさんを喜ばせて、一緒に笑顔になれる空間を自分でもつくれたらとも思って、登録して一週間でしたが、そのままライバーデビューしたんです。

ひたすら挨拶の一カ月

―わずか一週間でデビュー。そんな短期決戦の中での初配信はどんな感じでしたか?

ただ計画立てて行動できない人ってだけなんですけどね。実際、立ち絵の完成版が届いたのも前日だったし、その時点でのフォロワーも9人ほどじゃなかったかと。

それでも配信初日には大勢のリスナーさんが遊びにきてくれて、最終で100人くらいの方がフォローしてくださったのかな?でも緊張しすぎて、その日に自分が何を言って、どんなコメントをもらったかとか全然記憶にないんです。

とにかくコメントの量がすごすぎて。さばくとかいう以前の問題で、ただただ挨拶してました。初日に限らず、いつまでたっても慣れなくて、日々挨拶を繰り返すばかりで。その後一カ月くらいは「おかえりなさいませ」をひたすら言い続けてた気がします。

そんなだから、コメントを一つずつ拾ってずっと挨拶してる変わったライバーがいるって話題になってたらしくて。一時は「挨拶きゅうり。」と呼ばれてました(笑)。でも、コメントをひとつも漏らさずちゃんと読みたいってなると、どうしても挨拶しかできなくて。

リスナーとして活動してるときは絶対ライバーさんを楽しませたいし、ライバーさんにできるかぎり尽くしたいから、リスナーとしてならライバーさんのおしゃべりに合わせていろいろコメントを返したり、場を回すことを意識できたりもするんですけどね。

逆の立場になったら全然うまくできない。いざ話そうとすると「おつけもの」を「おケツもの」とか言っちゃうとかとにかくダメダメで.....挨拶以外はほんと何もできませんでした。

みんなと仲良くなりたい
企画で生まれた一体感

―大変さは伝わってくるものの、きゅうり。さんが話されるととても愛らしいエピソードに聞こえちゃいます。
そんな挨拶中心だった状態から抜け出せたのはいつ頃ですか?

転機になったのはトップバナーチャレンジです。
最初は出るつもりじゃなくて。きゅうりで戦うメイドとかいいながら、人と争うのが大の苦手なもので、イベントに参加して競うなんておでにはとても無理だなって。

けど、仲良くなってた先輩ライバーさんやリスナーさんたちが、「イベントに出たほうがリスナーと仲良くなれるよ」「トップバナーチャレンジに参加できるのは一度きりなんだし、出たほうがいいんじゃない? 」って言ってくれて。リスナーさんと仲良くなれるならやってみたいと思って、参加締切の前日に出ようって決めたんです。

また準備ゼロ状態だったので、イベント前にきちんと企画を立てて、期間中はそれに沿って盛り上がってく流れが多いなか、おでの場合はイベントが始まってからリスナーさんたちと一緒に一から企画を考える感じで。そこでいろいろと教えてもらったりいろんな会話が生まれたりして、みんなと和気あいあいとしながら過ごせました。
別にイベントに上位入賞することがゴールではなかったし、リスナーさんたちと楽しむことが目的だったから、参加してよかったなって。

企画自体も、激辛焼きそばを食べたり、大っ嫌いなネギを食べたりしたくらいなんですけど、いろんなハプニングも生まれて、毎日わちゃわちゃ大盛り上がりでした。それを狂喜しながら楽しんでるおでの姿を見て、周りもきっと「コイツ、変なやつだぞ」って認識されたと思うんですけど、それでも笑ってありのままを受け入れてくれて。ほんとうれしかったぁ~。気づいたら枠の中がとても心地いい空間になってました。

リアル以上にリアル!?
IRIAMの0距離コミュニケーション

―それで自然なコミュニケーションが生まれて、配信の新たな楽しさを発見されたのですね。

ネットの世界に怖いイメージを持っていたから、IRIAMの扉を開ける前は不安でいっぱいだったんです。けど、いざ覗いてみたらIRIAMの世界はみんなやさしくて、リアルでのやりとりと何ら変わらなくて。ここなら大丈夫だって、最初から安心感を覚えたんです。

だから、配信としてはダメダメな「挨拶きゅうり。」の時代でも、みんなのほうから積極的に話しかけてくれることがうれしくて。挨拶だけでもちゃんと人と接している感覚があって、十分楽しかったんです。

それが会話や相談ができたり企画で遊んだり、いろんなことができるようになって。リアルな外界接触以上にいろんな人と出会って、つながることができて。当初願っていたことがIRIAMでの配信活動でぜんぶ叶いました。

むしろみんながいてくれる安心感があるから、枠の中だと開放的になれて、初見の人でも臆せず自分から話しかけたくなっちゃう。うれしい変化はたくさんあります。

でも、枠の外に出ると相変わらずネットコミュ障なので、コラボ企画などに誘っていただいてイベントに出たときもガチガチに緊張してしまって。話を振られないかぎり無言で固まり続けるおでの姿に、リスナーさんたちの方が見ていてヒヤヒヤしたって。おもわず血の気が引いたって言われました(笑)。

ライバーとして楽しくおしゃべりできるのはやっぱりIRIAM限定みたいで。逢坂きゅうり。はIRIAMの枠の中でしか魔法が使えないみたいです。

―ネット限定とはいえ、きゅうり。さんでもコミュニケーションに悩まれているとは思わなかったです。

いまでも慣れているかといわれたら、微妙ではあるんですけど…コミュニケーションってただ話せればいいってものではないし、ネット上だからこそ距離感とか接し方が難しいってことだってあるし。

たとえばですけど、困ったさんが来たら枠を守らなきゃと思っていても、なかなか自分じゃ跳ね返せないとか。戦うところはしっかりやんなきゃ、できなきゃダメだってわかってるんですけどね、うーーーん、これがなかなか難しくて。

でも何かあって悩んでも一人じゃないから。みんなに相談できるから。一緒に対策を考えてもらえるから。いつも守ってもらってるなって、ほんとにありがたいなって思ってます。

そんなリスナーさんという存在の大きさをしっかり意識できたのも、トップバナーチャレンジからでした。おで、勉強やスポーツで一番になろうが負けようが、その結果で一喜一憂することはないというか、まったく気にならない性質で。学校の成績とかバイト先の評価とか、それが良くても悪くても特に何も感じないで過ごしてきたんです。

なのにトップバナーチャレンジのときは全然違って。まさかまさかの出来事でしたが、みなさんの力で最終日には1位まで押し上げていただいてたのに、最後の最後、残り20秒というところで2位にひっくり返ってしまったんです。そのときものすごく悔しくて、みんなにもごめんなさいって気持ちでいっぱいで。めっちゃ泣きました。何かの結果に対してこんなに感情的になったのは初めてでした。

普段の行動って自分の意志でやってることだし、成績も基本的に自分がやったことへの評価でしかないんですけど、IRIAMの活動に関してはみなさんの応援があってはじめて成り立ってることだし、結果はみんなの成果だから。たくさん応援していただいて、みんなが1位を期待していたのに2位に終わってしまった。そう思うともう悔しくて悔しくて。

そのとき改めて気づいたんです。リスナーさんたちがみんなで支えてくれているから、逢坂きゅうり。でいられるんだって。ほんとに感謝だなって。だから、おでもみんなが喜んだり楽しんでくれたりすることは何でもやりたいし、みんなの笑顔のためなら何でもやるぞって気合が入りました。
そういう意味でも、トップバナーチャレンジは大きな転機になりました。

歓迎・初見御一行様

―いまやトップバナーチャレンジに入賞した新人ライバーさんたちが、目標や尊敬するライバーとして逢坂きゅうり。さんの名を挙げられていますが、きゅうり。さんご自身の今後の目標はありますか?

目標は配信活動を始めた頃からずっと変わってないです。当たり前のことだけれど、枠に来て漬かってくれたみんなが楽しく、笑顔で過ごせる配信を続けることですね。

事務所所属の発表をして以来、たくさんの人から注目されるようにはなって、前より多少背筋がピーンってなった気はするけれど、配信しているときは変わらず、気楽にやりすぎってくらい自由に楽しんじゃってて。おでが誰かの目標とか尊敬されるとか、とんでもないです。

ただ、新人さんとか初見の方とか誰でも、何か聞かれたり相談されたりしたときにはできるかぎりのことをするようしています。ネットコミュ障だから自分から話しかけるとか、仲良くしようよとかいうのは絶対無理なんですけども。事務所の後輩はもちろん、特に関係性がなくても、何かおでにできることがあれば頼ってくれていいよとは伝えてます。

あと、挨拶は大切にしてますね。初見さんを大事に、みんなで丁寧に迎えるよう徹底しています。
それは自分が初めて配信を見に行ったとき、入室した瞬間一斉に注目された感じがして「こわっ!」って思った経験があったから。その場の空気に圧倒されてしまったんですよね。
自然と慣れはしたんですけど、やっぱり第一印象って大きいじゃないですか。せっかくIRIAMの世界に来てくれたのに、たまたま初めての体験が苦い思い出になって、そのままやめちゃうことになったら悲しすぎるから。IRIAMのいいところを何も知らないまま終わってほしくないし、ライバーになるにしてもIRIAMのことやルールをちゃんとわかった状態で配信してほくて。

だから初見さんにはめちゃくちゃ丁寧にチュートリアル説明しちゃう。何なら3時間とか5時間とか、ほんと延々と説明しちゃって。たとえイベント中でも話が盛り上がってる最中でも、初見さんがくると一旦すべてをストップして、チュートリアルを優先する。
毎回同じ内容だし、みんなは聞き飽きてるはずなんですけどね。嫌な顔をせず、最後まで枠内に残って一緒に聞いてくれる精鋭隊がいるんです。そうでなくてもみんな初見さんの気持ちがわかるから、当たり前のようにあたたかい歓迎をしてくれます。

でもこれはうちの枠だけが特別なんじゃなく、IRIAMならではの文化ですよね。私も先輩ライバーさんからそうしてもらったし。時間はもっとコンパクトでしたけどね(笑)。そのお返しをしてるだけなんです。

別にチュートリアルしたからといって、その後はおでのとこに来てくれなくたっていい。あくまでもきゅうり。は「入り口」であって、そこからいろんな枠を見て回って、自分の推しを見つけてもらえたら。とにかくIRIAMを楽しんで、この世界を好きになってもらえたらうれしい。それだけで幸せです。

「IRIAMには
〝つながる魔法〟がある」

―そうしたあたたかいIRIAMの文化をユーザーの皆さんが紡ぎ、育んでくださっていること。きゅうり。さんがまさしくIRIAMのあたたかな入り口となってくださっていると、改めて感謝したいです。
最後に、これからライバーをめざす方にメッセージをいただけますか?

自分のペースで自分らしく、楽しく配信してもらえたらいいなってことですかね。
辛いことももちろんあると思うけど、たとえ一人でも自分のことを好きだって言ってくれる人がいるだけでモチベーションになるし、続ければ続けるほど、その時間は相手を幸せにもできる。これは相手が30人でも1人でも変わらない。それ以外に配信のモチベってないんです。だからその人を大切に、少しでも長く、一緒に楽しく過ごしてほしいって思います。

逢坂きゅうり。もたまたま、ほんと偶然のようにIRIAMと出会えて、リスナーさんや先輩・後輩ライバー、ほかにもたくさんの方々とのご縁やつながるきっかけを与えてもらえました。ライバーとして配信活動をはじめてからずっと、みんなと日々楽しく過ごせています。

コロナの影響や時代の流れでどんどん人と人とのつながりが希薄になっているときに、IRIAMっていう〝つながる魔法〟であふれたステキな世界があるってすごいことだと思うんです。
リスナーさんともそうですけど、ライバー同士やいろんな人たちと出会って、つながれる。 つながることで笑顔が増えたり、誰かが元気になったりしながら、IRIAMがどんどん輝く場所になって、いつまでもあたたかい場所であり続けてくれるって信じられるから。

だからIRIAMがあるかぎり、逢坂きゅうり。として一人でも多くのみんなが笑顔になれるよう、できるかぎり尽くし続けます! 長時間チュートリアルもライバー生涯をかけてやり続けます!
初見の皆さん、安心して漬かりに来てくださいね。

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