INTERVIEW


IRIAM

桜美さくSakurabi Saku

有名イラストレーターになるために絶賛勉強中で、これまで個展や物販イベントなども開催。IRIAMでは絵師としても活躍。ライバーデビューは2020年6月。8月のバナイべでは2位を獲得。同10月から22年2月まで500日連続配信を達成。

とにかく元気でパワフル。周りを自然と笑顔に変えてしまうライバー、桜美さくさん。誰とでもすぐに打ち解け、仲良くなれる明るさや素直さだけじゃない。驚くほど大きな目標を宣言しては果敢に挑み、見事有言実行する芯の強さは、まるで真夏の太陽に向かって咲くひまわりのよう――。
そんな彼女の魅力=illuminaryはどこから生まれてくるのか。輝きの源に迫ります。

“自分の絵が動き出す
IRIAMの魔法に魅せられた瞬間”

―まず、ライバーになろうと思ったきっかけから教えてください。

正直、何かを発信する人になるなんて想像もしてなかったです。そもそもライバー自体、IRIAMと出会うまで知らなかったくらい、自分とは縁遠い存在でした。

でも、イラストを描くのが大好きで、幼い頃から色鉛筆と紙を握りしめて、暇さえあればいろんなオリジナルキャラクターを描いていました。目にしたものを片端からキャラクター化しちゃうような感じです。

高校に入ってからiPadで描くことも始めながら、とにかく毎日のように何かを描き続けてました。

IRIAMとの出会いはまったくの偶然。YouTubeで誰かが紹介している動画をたまたま目にしたんです。そしたらイラストが簡単に動き出してるじゃないですか。「うぁぁぁぁぁぁ!」って、もう大興奮状態でしたね。さっそくその場でアプリをダウンロードしちゃいました。

やってみたら本当に動き出して、まるで魔法みたいでしたね。描いたイラストが動いて、自分がそのキャラクターの声をやれるなんて、もう夢ですよね。IRIAMの「なりたい自分になれる」ってメッセージをそのまま体感した瞬間でした。

実際に動かせることがわかると、今度はキャラクターを〝生かして〟みたくなった。それでライバーをやってみようって思ったのがきっかけです。

“幼い頃から描き続けたヒロイン
「桜美さく」が息づいた”

―それで「桜美さく」が生まれたんですね。初配信の記憶はありますか?

「桜美さく」という名前は、小学生の時に考えたものなんです。3年生で習った「美」という漢字がかっこよくて、使ってみたくて、「桜が美しく咲く」から発想しました。 といっても、キャラクター自体はまん丸い一頭身でしたけど(笑)。

その後、何度も何度も進化を重ねながら温めてきたのが、いまの「桜美さく」。そんな10年越しの夢が叶い、IRIAMの中で大好きなキャラクターが息づいたんです。

初配信はもうドキドキでした。誰も来てくれなかったらどうしよう、一人も来なかったらすぐにやめようと、不安に駆られながらのスタート。

そしたら一人来てくれて。しかもすぐに帰らず、ずっと長い時間残ってくれたんです。イラストに興味を持ったという人たちも来てくれて、うれしかったし、とにかく楽しかったですね。

私がギフトとかイベントとか、機能や設定を把握してないまま配信しているのを知って、リスナーさんたちがいろいろ教えてくれた。配信しながら理解していった感じです。

あと、いまも憧れであり目標である、二人の先輩ライバーさんとの出会いが何より大きかったかな。一人目は紫苑まおさん。IRIAMをダウンロードして、真っ先に目に飛び込んできたのがまおさんでした。イラストがとにかくステキで技術もすごい。絵師としても大尊敬しています。

望月奏兎先輩は、私が配信を始めて間もない頃、たくさんのリスナーさんを連れて見に来てくれたんです。「めちゃくちゃフォロワーのいる、有名ライバーさんが来てくれたぁ!」って、パニックになるくらいうれしかったです。奏兎先輩からはライバーとしての基礎や話し方、細かくはギフトを投げるタイミングなどまで丁寧に教えてもらいました。

お二人がいてくれたからいまの桜美さくがあるんだってことをいつも感謝しています。

“何のためにやるのか。
燃え尽きた先で
見つけた答え”

―そんなうれしい出会いや多くの発見を経て、トップバナーチャレンジ(バナイべ)を完走されたんですね。

はい、突っ走りました!(笑) イベントは楽しかったし、達成感もありました。 でもバナイべというお祭り騒ぎが終わってしまうと、心にぽっかり穴が開いたような寂しい気持ちに襲われました。全力で走って、燃え尽きちゃったんですよね。それで1カ月ほど配信をお休みしたんです。

そのまま引退することも考えながら悩んでいたとき、久々に開いたツイッターに「待ってるよ!」っていうコメントがいくつも届いてたんです。もうとっくに離れていったと思っていたリスナーさんが待ってくれているのを知って、急に勇気がわいてきました。そんな人たちのために何かしたい、一人でも多くのリスナーさんを笑顔にさせたいっていう思いが芽生えました。それがいまもライバーを続けるエネルギーになっていますし、リスナーさんにとって何が大切なのかを考えながら配信するようになりました。この変化は、お休み期間中の何よりの収穫だったと思います。

“ライバーと絵師
好きなことで周囲を笑顔に”

―元気印の桜美さくさんにもそのような時期があったとは。リスナーさんの存在は偉大ですね。

復活してみたら、誰一人欠けることなくリスナーさんたちが戻ってきてくれて。「さくちゃんと話すとやっぱり元気がもらえる」っていってもらえて、こちらも元気をもらえました。リスナーさんも徐々に増えてきて、バナイべのような盛り上がりはなくても毎日の配信が楽しみでしかたなくって。それでもさすがに500日連続(復帰後の10月11日から22年2月22日まで、500日連続配信を見事達成!)は、いま思うとかなり無謀なチャレンジでしたが(笑)

同時に、さくにイラストを描いてほしいっていう声やDMが届くようになってきて、絵師としての活動も始めました。オリジナルキャラを描き続けた幼少期の習慣がIRIAMで生かせるとは考えもしませんでしたが、自分が描くことで喜んでもらえるって幸せだなぁって。その人に合うキャラクターを考えて描く楽しさはもちろんですが、イラストを提供した相手の反応や、それを見たリスナーさんたちの反応まで伝わってくるので、やりがいも倍増するんです。

なかには、さくが描いた立ち絵をきっかけに、IRIAMで配信を始めたよって人までいて。自分が大好きなIRIAMで、自分と同じような体験ができる人が増えるなら、絵師として全力応援したい。早くて、できるかぎり手頃な価格で、高品質な絵を提供し続けているのはそんな理由です。 おかげさまで、いまでは〝娘〟や〝息子〟がたくさんいて、子どもたちのコミュニティまでできています。

“「
」”

―IRIAM愛があふれている。それがリスナーさんや〝子ども〟たちにもしっかり伝わっていますね。

基本的に私、巻き込み型なんです。自分だけが楽しんでいるのがもったいなくて、「みんなで一緒に楽しもうよ!」ってなる。だから、リアルな友だちももれなくIRIAMに引きずりこみました!(笑)リスナーとしてではなく、いまではみんなライバーとして一緒にIRIAM生活を楽しんでいます。

そして自分が楽しんでいれば、リスナーさんたちにもその空気が伝わります。一緒に楽しんでくれる。間違いないです。 いまはリモート体制でずっと家にいるリスナーさんがほとんどで、誰かと話したいとか、ちょっとしたコミュニケーションを必要としている人が多い。だからみんな「さくちゃん、話聞いてよ~」って、言いながら入ってきます。意外かもしれませんが、私はほぼ聞き役なんです。

よく「何を話せばいいかわからない」「毎日配信したいけどネタがない」と悩んでるライバーさんがいますよね? そういう人にはリスナーさんの話をよく聞くことをお勧めします。大事にしたいリスナーさん一人ひとりをよく知ろうと思うと、自然と一つひとつのコメントに目が行く。それをきっかけにして話を広げていくんです。

たとえば車や洗剤とか、何気ない話題で十分。それまでまったく興味がなかったことでも、一から教えてもらうとおもしろいものですよ。関心がなさそうなリスナーさんたちにも、「いいから一緒に聞こうよ!」って帰さない(笑)。それでも話しているうちにいつの間にか大盛り上がりしちゃう。そんな皆でわいわいできる空間というか、来た人全員が楽しめるライブにするというのが一番のこだわりですね。

“スポットライトは
ライバーだけの
ものじゃない”

―リスナーさんは決して〝観客〟ではないってことですね。

私はリスナーさんも全員〝出演者〟だと思っています。一緒にライブという舞台に立つ、大事な一員です。枠の中で主役を務めるのはライバーですが、スポットライトはみんなに当たっている。みんなで一緒に作り上げるライブの一体感こそが、IRIAMの最大の魅力かもしれません。

ライバーとリスナーの距離が近いのもIRIAMの特徴ですよね。だから、ギフトも一つひとつ気持ちのこもったプレゼントとして受け止めたいし、実際に贈られたシーンは忘れず記憶するようしています。 ※イベントでテンションが上がりすぎて、贈られた瞬間をうっかり見落とし、ファンからツッコまれることもあるらしいですが(笑) あと、リスナーさん同士の距離も近い。知らないうちに絆が生まれている。ファンコミュニティ枠まであって、さくのライブが始まる前に集合して、そろって来てくれるようになった。そういうのもIRIAMならではなのかなと思います。

“自分らしい配信スタイルで
全力疾走するのが私流”

―リスナーとの向き合い方や関係性など、復活後さまざまな変化があったみたいですね。

イベントに対する意識も変わりました。ランクやファンの数をまったく気にかけないわけではないですが、それよりも自分に合った配信スタイルを見つけることが続けていくには大切だと気づいたんです。 たとえば私は学生なので、春と夏の長期休みを利用して3月と8月に大きなイベント(ガチイベ)を組む。それ以外のイベントには参加しない代わりに、ガチイベでは思い出に残るようなインパクトある企画やゲーム性ある演出を心がけています。

去年8月に実施したガチイベ「パリぴっぴ祭2021」では、100人分の立ち絵制作&一斉配信にチャレンジしました。

勢いで100人と言ったものの、DMが一気に届いて見落としそうになったり、返信したくてもDM送信に制限がかかったりと、思わぬハプニングがありました。 そこでも皆に助けられながら、最後はイラストを提供した100人が実際に立ち絵として使ってくれて、一斉配信ができたこと。さらにファンのみんなが「パリぴっぴ立ち絵画録班」を組んで、私が配信を見られない枠に行って、立ち絵が動くところを録画してきてくれた。もううれしすぎて、IRIAMって本当にステキな世界だなって改めて感動しました。

超絶感謝とともに、前回を超えられるようなイベントになるよう、毎回半年がけで全力企画しています!

“人を笑顔にする
IRIAMが夢を現実にしてくれた”

―聞いていて、思わず胸熱です。さくさんの〝Illuminary〟は、リスナーさんたちとのつながりと、みんなと一緒に楽しみたいという思いに源泉がありそうですね。いまでも十分実現できている気がしますが、さらなる目標はありますか?

そうですね、目標はいい意味で現状維持かな。社会人になった先の未来のことは現段階ではわかりませんが、とにかく来てくれた人に楽しんで、笑顔になってもらえる場を一日でも長く続けていきたい。リスナーさんたちがいつでも安心して帰ってこられる実家のような枠になれればと思っています。

絵師としてはもっとイラストが上手く描けるよう、技術を磨きたい。絵でも、みんなをもっと笑顔にしたり、元気をあげたりしたい。

その延長として、私の活動を通じて初めてIRIAMに触れる人をもっともっと増やしたいし、イラストを描く人には絵師が輝けるIRIAMという場所があるよってことをどんどん広めていきたいですね。

―最後に、新人ライバーさんやIRIAM初心者にメッセージをお願いします!

自分が楽しめていないと、リスナーさんにもそれが伝わってしまう。気持ちが追いつかない時は無理に配信しなくていいんだよって伝えたいです。 リスナーを増やしたいって焦るあまり、どんどん追い込まれる気持ちもよくわかります。そんなときは人気ライバーさんの枠を覗いて楽しみながらヒントをつかんだり、ファンの皆さんとつながったりして気分転換してみてください。ふとした瞬間に自分の個性が見つかったりするから。

それでも元気がなくなったときには、さくのところに来てください!(笑)絶対楽しませます!

―最後まで元気いっぱいの桜美さくさんでした。ありがとうございました!

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